インハウス(In-House)- コールセンター用語集

In-House
インハウスとは自社運営の意味。企業がアウトソーシング(外注)せずに自社内にコールセンターをもち、運営を行うこと。

お客様からの問い合わせを、自社の社員、または自社で採用した契約社員等が対応を行なうもの。

「インハウス・テレマーケティング」ともいいます。

関連記事:コールセンターの分類 – 「インハウス」と「アウトソ-ス」

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インハウスのデメリット・メリット

コールセンター業務を運営する側から見た、インハウスのデメリットとメリットです。

デメリット

  • 設備投資など初期コストの問題
  • 運営コスト(家賃やシステム維持、人材確保・教育)
  • 営業時間外の対応問題
  • 繁閑に合わせた規模の調整

メリット

  • お客様との接点がダイレクト
  • 運営の実態を把握しやすい
  • 情報伝達のスピードが速い
  • 運営ノウハウが蓄積される

関連記事:職種内容を確認しよう – コールセンターを選ぶ際のチェックポイント
働く側から見た「インハウス」と「アウトソ-ス」のデメリットとメリット。

明太子ふくやの「インハウス」

福岡市は実は、通販企業が多数集積する、通販都市でもあります。

市内に本社を置く通販企業は、「キューサイ」「やずや」「エバーライフ」「アサヒ緑健」など多数存在しています。

帝国データバンクの調べによると、九州沖縄地区全体では売上高上位50社の売上高合計は、約2000億円。その背後にあるコールセンターなどの雇用を見ても一大産業と言えます。実は、このような通販企業郡が生まれた背景にも「ふくや」が大きく貢献しています。

福岡市が地方最強の都市になった理由/木下斉 (著) PHP研究所より

当時、後発組のメーカーに対して、ふくやは店舗数も少なく、売上高では3位という状況。これを挽回する打ち手として、通信販売を採用します。

早速、通販用のコンピューター・システムを開発。顧客データベースをつくり、送り状を印刷できる仕組みまで導入し、一気に事業拡大に入ります。

1985年に受注センターを開設。電電公社から「回線がパンクしている」という連絡がくるほどに大反響を呼びます。その後、年商100億円を超えるまでに急成長。現在では売上高の半分が通信販売となっています。

そして、父が明太子の製法を公開したように、息子たちも通販システムを公開します。これにより、明太子メーカーにとどまらない、福岡市の様々な企業の通販事業が誕生していくことになったのです。

また、ふくやはコールセンターを外注せず、自社システムと自社雇用で実績をあげます。すると福岡市の他の通販企業の多くも外注ではなく、自社でコールセンター運営の実績やノウハウが積み上がり、地域外から多数のコールセンター企業が参入するという流れがうまれました。

 
コールセンター用語集「あ」行|インハウス

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