コールセンターの面接も、おおよそ他の職種と質問されることは大差ないと思います。が、コールセンターならではの質問もあります。
そのコールセンターで扱うサービスや商品で、さらに細かく分岐すると思いますが、まずは基本的な内容を紹介します。
なお「派遣」の場合、基本的に面接はありませんが、
「面談」「就職前のご挨拶」という形で履歴・職務経歴等の確認がある場合も。
1. 今までの職歴の説明・自己紹介
履歴書を見ながら聞かれます。どんな職種の会社のどんな内容の仕事をしてきたのか簡潔な説明を求められます。
ただし、コールセンターの場合、企業側が質問せず、自分で自己紹介を兼ねてご自身で説明してください、と言われるところも。
2. 前社の退社理由、転職理由
これもまずどんな仕事でも聞かれまが、やはりコールセンターは接客業であり、またチームで目標をもって仕事をする事が多いので、柔軟性や協調性、適応力を重視されます。退職理由があいまいですと、結構突っ込まれる部分です。
3. なぜこの仕事(コールセンター)を選んだか
コールセンター経験者はあまり聞かれませんが、初めての場合、なぜコールセンターという仕事を選んだかをかなり聞かれます。ここで意欲を試されます。
4. 扱うサービス、商品についてどこまで知っているか
コールセンターの仕事は、多少なりとも扱うサービスや商品について知識や興味がなければ、続けるのが難しい職種といわれています。採用するほうも、長く働いて欲しいわけですから、事前にどの程度調べてきているのか、結構聞かれます。
5. 仕事をする上で今まで何を一番意識してきたか
どんな仕事でも、まじめにあたえられた仕事を完遂するのは当たり前である、と採用側は考えますので、そういった答えと、それ以外に何か、の両方を、どんな面接でも期待されるものです。
コールセンターで一番望まれるスキルは「コミュニケーション能力」です。
コミュニケーション能力をアピールできる答えを用意できるといいと思います。
6. 仕事は厳しいが大丈夫か
労働意欲が試される質問です。
まず、がんばります、と答えると思いますが、なぜがんばれるのか、の理由を言えるスキルも実は試されています。
「気持ちの切り替えが得意でストレスにつよいです」などと付け足せるといいと思います。
7. パソコンのスキル
ほとんどのコールセンターで、データをパソコンで管理しながらのお仕事になり、コールしながらパソコン操作することになります。
よく、メールを打てる程度のスキル、と求人の資格欄にもかかれているかと思いますが、実際にはある程度のスピードが実務では望まれます。入力のスキルは必ず聞かれます。あったほうが確実に有利です。
また、業務中に使うパソコンは、基本的に出勤したオペレーターが電源を入れ、ソフトを立ち上げ、手順に従って入力をしたり、お客様にお答えするための資料を通話中にパソコン上で検索して呼び出したりするので、事前のパソコン操作のスキルについても必ず聞かれます。これも、ある程度できるほうが確実に有利です。
このほか、適性検査や、簡単な数学や漢字、一般教養のテストなどをするところも増えてきました。
たいていの派遣会社は登録の際、スキルチェックとして、入力や計算などのスキルチェックも行ないます。
準備しておくことも大切かと思います。
面接がわかる。コールセンター参考書
受かる!面接力養成シート あなただけの回答をカンタンに用意できる
田口久人(著)
日本実業出版社
面接は、企業があなたのことを知りたいから
こそ行なわれるものです。あなたの意見や考えを押しつけて説得するのではなく、
面接官があなたのことを
判断しやすいような流れに持っていくことが大切です。面接官の質問はほぼあなたに関することなので、
質問意図に沿ってしっかりとこたえることができれば、
面接を通過することができます。
小島 美津子(著)
中経出版
面接とは求人企業と応募者がお互いのマッチングを確認する場。
自分の魅力や得意なことを好きにアピールする場ではありません。面接担当者の多岐にわたる質問も、
その応募者が自社にマッチするかどうかを確かめるためのもの。質問に対して「マッチします」と示せる回答こそが、
採用につながる”正しい答え”なのです。
転職・面接 準備とマナー、定番質問から揺さぶり質問の回答例まで
細田咲江(著)
すばる舎
せっかく書類が通過しても、
面接時にコミュニケーションが成立しないと、
自分のことが相手に伝わらないばかりか、
書類から受けたイメージと実際の人物との
ギャップを感じさせしまい、
残念な結果に終わってしまうことがあります。これは「面接=選考」と捉え
“カッコいい文章”を話すことに
気持ちが向き過ぎてしまっているのが原因の一つです。ここでは、「面接=選考」ではなく
「面接=面接官とのコミュニケーションの場」と考えることです。面接テクニックの前に、
まずはこの考え方をしっかり頭に入れて面接に臨みましょう。
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