「売れ!」といわずに30日で「売れる営業チーム」をつくる法:リクルート5年連続[全国No.1]マネジャーが明かす驚異の実践メソッド

「売れ!」といわずに30日で「売れる営業チーム」をつくる法

「売れ!」といわずに30日で「売れる営業チーム」をつくる法

庄司充(著)
大和出版

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本の詳細

私よりはるかに成績のよかった同僚がいたのですが、その彼がリーダーになったとたんに頭を抱えてしまったのです。
チームの営業マンが、次々をやめていってしまう・・・・・・。
彼はいわゆるスーパー営業マンで、「物おじしない」という特殊な才能をもっていました。

「なぜ、オレのようにできないんだ! お前ら気合いが足りないんだ!」
事務所にはいつも怒声が飛び、チームにはピリピリとしたムードが充満していました。

ムリに強引な営業をしようとすればするほど客先で怒られ、落ち込んで帰ってくると今度はその不甲斐なさをリーダーから責められる・・・・・。
営業マンにしてみれば自分の居場所がなくなり、心身ともに疲れ果ててしまったんですね。

それに対して、思いっきり物おじする「並」の営業マンだった私は、私と同じ「普通の人」でもできる方法をいつも考えていました。
たとえば、テレアポをとるためのトークは、メンバーでアイデアを出し合ってつくる。
そのトークを全員でいっせいに試してみて、すぐに結果をもち寄る。
そしてうまくいかないところがあった場合は、また知恵を出し合ってつくり直すというようなことをやっていました。

マニュアル化というのは、スキルをまめに「書面に落としておく」ということです。
マニュアル化を聞くと、「マニュアル人間」というネガティブな言葉をイメージしてしまい、「営業マンに自主性がなくなって、いわれたことしかできなくなってしまうのではないか?」と心配される人がいます。

しかし、ここでいうマニュアル化というのは、だれかがつくったマニュアルを、ただ渡されてそのとおりにやるということではありません。
営業マンたちが現場で試行錯誤するなかでうまくいったことを書面に落として、「チームの標準スキル」として共有しましょう、ということです。

もっといえば、チームで蓄積されたスキルを十分に活用しながら、さらに個々が日々工夫を重ねて、うまくいったことを更新しながら記録しておく習慣をつけましょう、ということなのです。

あなたのチームでは、成績のよかった営業マンがやめてしまったあとに、その営業マンが使っていたトークやノウハウが記録として残っていますか?

先人たちが、せっかく試行錯誤を重ねることで築き上げたスキルをチャラにして、また一から試行錯誤するというのは、すごくもったいない話ですよね。
先人たちの知恵を書面化して残しておくことで、新人や未経験者を素早く戦力化することができるのです。

目次

はじめに 「売れる営業チーム」には理由がある!

序章 なぜリクルート流だと、どの営業チームも強くなれるのか?

1 だから売れない、うまくいかない!

  • リーダーはみんな悩んでいる

2 リクルートの営業力を商品化した「伝説の事業」があった!

  • リーダーに向いているのはどっち?
  • 年商100億円突破の立役者はシロウトだった!?

3 わずか2日でシロウト集団が戦力に!

  • クライアントの冷たい視線に耐えられない!
  • 気がつけばエリート集団に大勝利

4 ついに体系化された「売れるチームづくり」のメソッド

  • 画期的なできごとはこうして起きた!
  • 私の仮説が確信に変わった瞬間
  • 仕組み1つでチームは劇的に変わる!

第1章 ズバリ、これがチーム戦を成功に導く3本柱だ!

1 まずは「チームを動かす仕組み」の全体像を把握しよう

  • 仕組みは3つの要素でできている

2 明確なビジョンは「売れる営業チーム」の原動力

  • 「ビジョンだけではメシが食えない」というけれど・・・・・
  • 「ワクワク」が成功へのカギになる

3 営業マンの意識がガラリと変わるビジョンのつくり方

  • 「明るい未来」をどう描くか?
  • R社を襲った「マンネリ化」の波
  • もう一度「誇りある自分たち」を取り戻そう!

4 「役に立っている」という思いが営業マンの行動を変える

  • どの営業マンにも「プロ意識」が浸透
  • ただ、あなたの思いを言葉にすればいい

5 ターゲティングはチームの決意。「理想のお客様」にパワーを集中しよう

  • あなたは、だれにでも売ろうとしていませんか?
  • お客さまに選ばれるために大切なこと

6 こうすればはっきり見えてくる!ターゲティングの進め方

  • 激化する「値引き競争」。そのとき、D社は?
  • ターゲティングを効率的に進める3ステップ

7 「理想のお客さま」を決めれば、競合なんて怖くない

  • D社の社長が下した驚くべき決断
  • 一番高い価格なのに連戦連勝

8 ここからが本番! チームでゴールを目指すためのオペレーション

  • すでに準備は整っている
  • この4つを押さえれば、必ずうまくいく

第2章 「プロセスの見える化」で、チームはこんなに動かしやすくなる!

1 「プロセスの見える化」の目的とは何か?

  • もう、営業マンまかせではモノは売れない
  • すべての原因は「プロセス」のなかにある

2 「プロセスの見える化(1)」プロセスを分解して行動の基本パターンをつくる

  • 営業活動はたいてい6つのプロセスに分けられる

3 「プロセスの見える化(2)」プロセスごとに行動の仮説を立てる

  • 仮説を立てると立てないとでは大違い
  • 仮説を立てるにはコツがある
  • 「仮説→検証」のサイクルを回そう

4 「プロセスの見える化(3)」マネジメントツールと定期ミーティングを活用する

  • ツールは多すぎても少なすぎてもNG

5 それぞれのマネジメントツールの機能と活用法

  • 「日報+3種の神器」はこう活かそう

6 それぞれの定期ミーティングの機能と活用法

  • あなたは、ミーティングの目的をいえますか?

7 プロセスが見えるからこそ失敗も貴重な財産になる

  • わずか数ヶ月で報告書が激変
  • 毎日がどんどん楽しくなってくる!

第3章 「スキルの標準化」で、まったくのシロウトも即戦力に!

1 「スキルの標準化」の目的とは何か?

  • 「やったことがある」では意味がない

2 「スキルの標準化(1)」成功した方法はどんどんマニュアル化しよう

  • 営業マンが一人前になるのにかかる時間は?

3 メンバーの間の結果にバラつきがなくなる ーー トークスクリプト

  • これさえあれば新人でも安心
  • トークは短く簡潔に!
  • どんどん試してバージョンアップしよう
  • 「断られた理由」も大事な情報

4 営業マンの成長速度が加速する ーー FAQ

  • つくっている会社は少ないけれど‥‥
  • コツはチーム全体で育てていくことにある

5 お客さまの課題がモレなく聞き出せる ーー ヒアリングシート

  • ここで差がつく、結果が変わる!
  • ニーズの確認だけでは不十分

6 「スキルの標準化(2)」定期的にトレーニングの場をつくろう

  • 本人まかせではスキルは伸びない

7 自然と多くの「気づき」が得られる ーー ロープレ

  • ロープレには数えきれないほどのメリットがある
  • 実践! ロープレの上手な進め方
  • 意味のない質問はタブー
  • フィードバックに遠慮はいらない

8 スキルアップするうえでの最高のトレーニング ーー 同行営業

  • 「現場」だからこそ見えるものがある
  • 実践! 同行営業の上手な進め方

9 営業センスを身につけさせる格好の場 ーー ヨミ会

  • ここがあなたの腕の見せどころ
  • 見込み客への営業の精度もアップ

10 「スキルの標準化」は短期間でメンバーを育てる最強のシステム

  • わずか2ヶ月で新人たちが売上げ記録を更新

第4章 「ナレッジの共有化」で、チームのレベルが驚くほどアップ!

1 「ナレッジの共有化」の目的とは何か?

  • 「基礎」はすでにできている

2 担当がかわったときに絶大な威力を発揮 ーー 顧客管理シート

  • 営業マンの仕事とは「情報」を伝えること
  • お客さまからの信頼はこうして生まれる

3 売り込まないのにお客さまの反応が変わる ーー 顧客事例フォルダ

  • お客さまが本当に知りたいことは何か?
  • 事例を見せただけで1ページの広告が2ページに!

4 リアルな話だから説得力が倍増 ーー 事例共有会

  • 「使える話」がどんどん入ってくる!

5 昨日のできごともすぐに共有できる ーー 朝会

  • 「自慢大会」になるくらいでちょうどいい

6 「売れる営業マン」が同行するのと同じ効果 ーー 訪問前ミーティング

  • 契約の確率が飛躍的に高まる!

7 ほんのささいなノウハウまで吸収できる ーー 共有フォルダ

  • どんなものを入れてもOK

8 メンバーが集まれないときに最適 ーー いいことメール

  • ちょっとの手間で大きな効果

9 ナレッジを共有するからチームに「応用力」が生まれる!

  • これでは成り行きまかせになるのも当たり前
  • この意識づけが「強いチーム」をつくる

第5章 「モチベーションの最大化」で、あなたも最強のチームがつくれる!

1 ハードな仕事を楽しいものに変える最大の秘訣

  • これこそリクルートの真骨頂
  • なぜ、私はリクルートに12年間在籍できたのか?
  • リクルートでの仕事とマラソンの共通項

2 いまこそリクルートの「挑戦することを楽しむ風土」に学ぼう

  • 「モチベーションの最大化」のポイントは2つある

3 メンバーの長所が引き出される「リクルート流HHH方式」

  • あなたは性善説? それとも性悪説?

4 「リクルート流HHH方式(1)」小さなプロセスをしっかり見守る

  • 「何をほめていいのかわからない」というあなたへ
  • できることから始めさせればいい

5 「リクルート流HHH方式(2)」日報や朝会などを徹底活用する

  • そのひと言が人を動かす、やる気にさせる!
  • 朝からみんなでほめ合おう

6 「リクルート流HHH方式(3)」メンバーの不満や不安を積極的に聞く

  • メンバーの小さなサインを見逃すな
  • メンバーのやる気を引き出す魔法の質問

7 「リクルート流HHH方式(4)」ミーティングは必ず明るい雰囲気で終わらせる

  • 「ニコニコ指数」はいくつですか?
  • こんなミーティングは百害あって一利なし

8 プレッシャーが大きなパワーに変わる「仕事のゲーム化」

  • はたからは「ふざけている」ように見えても‥‥

9 「仕事のゲーム化(1)」機会があるたびにキャンペーンを実施する

  • キャンペーンはこの手順で進めよう
  • イモとモチベーションの不思議な関係
  • まるで文化祭の前日のようなノリ

10 「仕事のゲーム化(2)」チーム全体で目標を追いかける

  • 個人競技よりも団体競技のほうが盛り上がる理由
  • 大の大人がそろって涙?

11 力を合わせる。だから「売れる営業チーム」になれる!

  • ここでも「遊び心」が生きてくる
  • 目標を達成できたら思いっきり盛り上がろう

終章 もう、チームの成功はあなたの手のなかにある!

1 いざ、「売れる営業チーム」から「売れ続ける営業チーム」へ

  • 手間がかかるのは最初だけ

2 さあ、あなたも「太陽型リーダー」になろう

  • リーダーの本来の役割を理解しているか?
  • 未来はあなたの意識の1つにかかっている

おわりに 1人ではムリでも、チームで動けば何でもできる!

 
「売れ!」といわずに30日で「売れる営業チーム」をつくる法

「売れ!」といわずに30日で「売れる営業チーム」をつくる法

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