僕は明日もお客さまに会いに行く。

僕は明日もお客さまに会いに行く。

僕は明日もお客さまに会いに行く。

川田修(著)
ダイヤモンド社

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本の詳細

「みなさん、おはようございます。ただいま支社長からご紹介いただきました山野井と申します。今日から一ヶ月、こちらの支社にお邪魔させていただきます。お忙しい時期にご迷惑かと思いますが、よろしくお願いいたします」

そう言って深々と頭を下げた。
九〇度、時間にして三秒くらいだっただろうか。

誰もが物腰の柔らかい丁寧な人と感じたことだろう。でも僕は、その人のお辞儀を見て、忘れかけていた言いようのない思いが胸に湧き上がってきた。

山野井さんが続ける。

「では、指命させていただきますね。これから一ヶ月の間、私とご一緒していただく営業マンの方は・・・」

山野井さんはそう言ってから、妙な「ため」を作った。

指命されないと余裕を持っていた僕には、フロア全体が息を飲むのがわかった。

そんな雰囲気を楽しむかのように、山野井さんは微笑みを絶やさない。

「三井総一郎くん」
「え? 僕ですか?」

思わず声が漏れた。よほど声が大きかったらしい。周囲にいる先輩や同僚がいっせいにこちらを見た。清宮が近寄ってきて耳元でささやきかけてきた。清宮の「つぶされた人もいる」という言葉が耳にこびりつき、言いようのない不安に襲われた」

「たいへんなことになったな」
「ま、頑張れよ」

どの言葉にも、僕が選ばれたことが意外だというニュアンスが含まれているのは明らかだった。

「はあ、まあ頑張ります・・・」

そう口にするのがやっとだった。次の行動に移ることができずに立ちつくしていると、山野井さんが近づいてくるのが見えた。

その人はどんどん僕との距離を詰めてくる。僕は不審と不安とイライラが入り混じった複雑な気分を抱えたまま、山野井さんに挨拶をするためどうにか一歩足を踏み出した。

目次

はじめに ── 僕がこの本で伝えたいこと
プロローグ

第1章 何で僕が選ばれるんだ……
第2章 1カ月間、精いっぱい頑張ります
第3章 やっぱ、営業は商談でしょ
第4章 ま、明日からでいいか
第5章 そんなつまらないこと頼めませんよ
第6章 伝説の営業マンってそんなもの?
第7章 僕に足りないもの……
第8章 もう逃げるのはやめよう
第9章 感謝の心は細部に表れる
第10章 まずはチューニングから
第11章 聞くことの大切さ
第12章 お客さまは問題を解決して欲しい
第13章 お客さまの物語を感じなさい
第14章 お客さまを愛しているか
第15章 殻を破るとき
第16章 一生懸命やることが楽しい
最後までお読みいただき、ありがとうございました

 
僕は明日もお客さまに会いに行く。

僕は明日もお客さまに会いに行く。

川田修(著)
ダイヤモンド社

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