リーダーになる人に知っておいてほしいこと

リーダーになる人に知っておいてほしいこと 松下幸之助

リーダーになる人に知っておいてほしいこと

松下幸之助 (著) 松下政経塾 (編集)
PHP研究所

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本の詳細

素直な心になるのは、なかなかむずかしいねん。すぐになられへん。素直な心になることは非常に大事やけれども、そう簡単になれん。ましてすぐに素直な心になるということは、とてもできない。それで、ぼくはこういうことを考えたわけや。

リーダーになる人に知っておいてほしいこと/松下幸之助 (著) 松下政経塾 (編集)PHP研究所より

それは素直な心になるということを日々心に念ずると。朝起きたら、仏壇のあるところやったら仏壇、神棚のあるところやったら神棚の前で、「きょう一日素直な心で無事にいかせてください」と心に念ずる。

それを三十年やったらな、三十年続けたら、まあ大きなまちがいなく、素直な心で、ものは見えるやろうと。要は素直の初段やな。

というのは、碁を知らん人が初段になるには、いい先生について特別に勉強するのは別として、普通、碁を一万回打ったら、まあ上手下手はあるけれども、だいたい初段になれるというんや。

きょう初めてぼくの話を聞いてね、「そうかいな」と思う人は、これはこれでええわけやな。しかし「そうかいな」と思わん人もある。「何や、わかったような、わからんようなこと言いよんな」というような人は、それはまだ時間がかかるやけや。

素直な心にならないといかん、とらわれて見たらいかん、虚心坦懐(たんかい)にものを見ないといかん。とらわれない心でものを見ると。だから、自分に都合のええようなものの見方をしたらあかんな。

素直な心の初段になれば、ものを見てもだいたいその実相がわかる。この品物はいいとか悪いとか、これは買うたらいかんとか買うていいとか、そういうことがわかるようになる。

率直な心はね、あなたを強く正しく聡明にしますと、こうなる。聡明は賢いということやろ。それで初段の賢さがあるわけや。だから、「この人はあかんな」とか「こうしたらええな」ということがわかる。

「戦略・戦術は大事。しかしそれ以上に大切なことがある。」と松下電気(現 パナソニック)を一代で創りあげた松下幸之助氏は語ります。

本書は「松下政経塾」所蔵の未公開テープ約百時間から厳選された成功の知恵。

松下氏がその私財70億円を投じ、はじめた「松下政経塾」はその後政財界に多くのリーダーを輩出してきました。

2008年後半からの景気悪化にともない、給与・賞与削減、人員削減といったリストラ策を決断せざるを得ない状況のなかで「リーダー不在」が叫ばれる今日、リーダーとは、またリーダーを目指す人は日々なにを心がけておくべきか。

本書では、松下氏が当時の塾生たちにその思いを切々と伝えつづけた未公開テープ約百時間を中心にしつつ、政経塾の人間教育をベースにして構成されたものです。

物事の本質を見極め衆知を集めつつ、道を切りひらいていく人材となるために大切なことが凝縮された一冊です。

 
読んでおきたいコールセンター参考書リーダーのための参考書

目次

序にかえて

I部 成功するために知っておいてほしいこと

第1章 素直な心で衆知を集める

1 物事の本質を見る眼
2 正しさを貫く
3 客観的に見ること
4 よいことは素直に取り入れる
5 知恵がどんどん湧いてくるコツ
6 敵をほめる

第2章 自修自得で事の本質を究める

7 知識にふり回されない
8 自分の境遇を受け入れる
9 自分から進んで吸収する
10 運命をかける
11 成功のコツをつかむまでやめない
12 人間の本質を知る

第3章 日に新たな生成発展の道を求める

13 その日その日を生きる
14 迷うだけ迷う
15 自然に従う
16 すべてのものが生かされている

II部 リーダーになる人に知っておいてほしいこと

第1章 素志貫徹 — 道を切りひらくために

17 初志を貫いて生きる
18 心配するために生きている
19 苦労と生きがい
20 仕事の苦労と困難
21 正しい思いは必ず成就する
22 勝つことに対する執念
23 勝つか負けるかわからないときには

第2章 自主自立—知恵と力を集めるために

24 何事にも熱意が基本
25 僥倖を待ってはいけない
26 一言一句の力
27 進退きわまると人間は強い

第3章 万事研修 — すべてに学ぶ人となるために

28 教訓はいたるところにある
29 簡単な第一歩から始める
30 「宝」をみずから捨てるな
31 「掃除」で政治の要諦をつかむ
32 身にしみてわかる
33 接客の基本
34 人情の機微を知る
35 きょうの仕事を忘れない
36 感動する手紙を書いているか
37 すべてのものが尊く見える

第4章 先駆開拓 — 新たな歴史の扉を開くために

38 自分の力で生み出す
39 知識にとらわれない
40 現実が大事
41 “言い出しべえ”になる
42 おぼろげにわかれば十分

第5章 感謝協力 — 真の発展を目指して

43 自分を使いこなす
44 長所と欠点
45 いつまでもとらわれない
46 自己観照をする
47 お互いに誠実に奉仕しあう
48 和がなければすべてが無となる

 
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