声を出して読む日本語の本 – 豊かな声をつくる早口ことばと滑舌例題集

塩原慎次郎（著）
創拓社出版

本の詳細
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本の詳細

中学に入学するとすぐ英語の授業が始まり、アクセントの位置や発音記号や母音（アでもなければオでもないとか – その種類の多さと難しさに驚きます）の声の出し方を教わります。子音の舌の動きなどは、断面図で勉強しますからわかりやすく、多くの生徒がRとLの舌の使い分けに興味を抱いたりするものです。

まえがきより

「英語」の授業と比べ、文章や文法、漢字の書き取りなどが中心の「国語」の授業。日本語のアクセントなどを授業で教わることはありませんが、ここが国語教育の欠陥であると著者は語ります。

本書が具体的に目標とするところは、

相手の音声を聞いて理論的に分析できること。

その音声を再現したり近似音の実演ができること。

それらを断面図や国際音声記号で説明できること。

共通語の母音や子音を全部正確に表現できること。

雑音が少なく響きのいい豊かな声を覚えること。

明確でよどみない音声表現を身につけること。

音声理論をもとに日本語の発音を矯正する入門書であり、実践のための例題集。

日本語の発音・発声のしくみを知り、数多くの早口ことば・滑舌例題を声に出して読んでみて、美しい日本語音声の獲得をめざします。

日本語を点検するための学習書として、またアナウンサーや俳優養成の滑舌読本としてもおすすめです。