テレアポとは「テレフォン アポイント(アポイントメント)」(Telephone Appointment)という英語の略語で、「電話で、事前に(面会などの)予約や約束を行う」という意味。
営業のきっかけをつくる仕事
コールセンターにおいてのテレアポとは、全然知らないお客様に対して、製品の販売やサービスの契約などのアポイントを取ること、市場調査やアンケートリサーチを行うこと。またその業務の総称。
これは、電話帳などを見ながら(企業によってはランダムに電話番号を組み立てたりして)片っ端からかけるというもので、アポイントが取れたお客様に対して、その後営業部隊が働きかけることになります。
もしくは、電話をかけたオペーレーターが、最後まで(その電話だけで)販売、契約を達成することもあります。
なかなかお話を聞いてくれないことも多く、トークスキルが求められますが、待遇が良いことも多い業務です。
テレアポの業務を行うオペーレーターを特に「テレフォンアポインター(テレホンアポインター)」とも言うコールセンターもあります。
テレアポがわかる。コールセンター参考書
◎「メリットを伝えるデメリット」もある
これまで、テレアポ法の常識として、「テレアポではすぐにメリットを伝えろ」と言われていた時期がありました。
そうすれば、相手はきっと「そのメリットに興味をもって、話の先を聞きたがる」ということを言いたいのでしょう。
でも、本当にそうなのでしょうか?
世界一やさしい テレアポ&電話営業の本 / 赤嶺哲也 (著) すばる舎より
大変残念なことではありますが、「詐欺」や「悪徳商法」が横行しているこのご時世では、メリットを全面に出すことが、かえって相手の「警戒心を」高めてしまうのです。
このことをわかっていない会社や営業は、まだまだたくさんいます。あなたはどうでしょうか?
相手としては、突然かかってきた知らない人からの電話に対して、非常に高い警戒心をもっている状態です。
すでに何度も話していますが、テレアポでは「自己紹介をしただけで切られる(断られる)」「最初から話を聞いてもらうこともできない」という悩みを抱えている人が最も多いのですが、その原因は、この冒頭での話し方にあります。
(1)お忙しいなか、申し訳ございません。
まずはじめは礼儀の部分です。
いきなり自己紹介に入るのではなく、まずお詫びをすることにより、相手に対しての礼儀、配慮があるという姿勢を示します。突然、知らない人からかかってくる電話を受けて、いい気持ちになる人は、そうそういません。
まず第一声として、突然電話をかけた失礼をお詫びすることによって、その相手の気持ちを和らげることを目的としています。
アメリカでは「Excuse me(失礼します)」という表現が非常によく使われていますが、この表現には「私には理由があってあなたの手をわずらわせてしまいますが、それを許していただきたい」という意味が含まれています。
日本でも混雑した電車の中で、人を掻き分けて降りる際に、もし、なにも言わずに強引に出ようとすると周囲も不快に感じると思いますが、「すみません」と一言添えるだけで、その行動を許してもらえやすくなります。
テレアポにおいても、そのような配慮を忘れないようにしましょう。
コールセンター用語集|「た」行|テレアポ