やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

やり抜く人の9つの習慣

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

ハイディ・グラント・ハルバーソン(著) 林田レジリ浩文(翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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本の詳細

目標について、私がいつも最初に教えること ———— それは「具体的にしなさい」ということです。

例えば、「やせたい」と思うのならば、目標は「やせる」ではなく「5キロやせる」とするべきなのです。

なぜ、前者より後者の方が好ましい目標なのでしょうか。

それは、後者の方が、求める成功の姿をはっきりと見せてくれるからです。
「自分が望んでいるものは何か」———— これをはっきりとわかっている人は、そこに到達するまでやり抜くことができます。

具体的な目標を決めたら、そのために必要な行動は何かを具体的にすることも大切です。「いつまでに、何をするのか」を決めるのです。

これまでの数千もの心理学の研究結果から、わかっている事実があります。
それは「目標を達成するには、その目標が具体的になっていなければならない」ということです。

仕事で結果を出したいなら
「年収を( )上げる」
「( )に昇進する」
というように目標に具体性を与えなければなりません。

誰にでも、気が向かないとき、サボりたくなるとき、あきるとき、落ち込むときがあります。

そんなときに、目標に具体性がないと、簡単に、楽な方へと流されてしまいます。そうならないために、目標は具体的にする必要があるのです。

目標が具体的なら、それが実現したときには、はっきりとわかります。反対に、実現できなかったときにも、何が原因かが、やはりはっきりとわかるのです。

例えば「今より給料のいい業界トップの企業に就職する」という目標を持ったとしましょう。

最初にするべきは、その企業から採用通知をもらった時に感じるうれしさや興奮を味わうことです。

次に、そのときの自分の姿や周囲の様子、友達や恋人や両親と一緒に喜んでいる姿をありありとイメージします。

さらに、今のあなたと採用通知を受け取ったあなたの差(=コントラスト)を考えてみるのです。

メンタル・コントラストに取り組んでみると、例えば「私と同じ考えの応募者が何十人もいるかもしれない」といったことに思い至ります。そのことによって「この応募書類では弱い」と気づき「履歴書を書き直す」という行動ができるのです。

このように「目標を達成するために必要なことは何か」をしっかりと意識し、具体的な行動に落とし込むことが重要です。

成功した自分を想像するのは楽しいことですが、それだけでは本当に成功をつかむことはできません。

メンタル・コントラストを実践することによって、「今自分に足りないものは何なのか」そして「何をすべきか」がはっきりと自覚できます。それによって、「望み」「願望」を、手の届く「現実」にできるのです。

 
読んでおきたいコールセンター参考書モチベーションに関する参考書

目次

はじめに

第1章 目標に具体性を与える
Get Specific

第1章のまとめ

第2章 目標達成への行動計画をつくる
Seize the Moment to Act on Your Goals

第2章のまとめ

第3章 目標までの距離を意識する
Know Exactly How Far You Have Left to Go

第3章のまとめ

第4章 現実的楽観主義者になる
Be a Realistic Optimist

第4章のまとめ

第5章 「成長すること」に集中する
Focus on Getting Better, Rather than Being Good

第5章のまとめ

第6章 「やり抜く力」を持つ
Have Grit

第6章のまとめ

第7章 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
Build Your Willpower Muscle

第7章のまとめ

第8章 自分を追い込まない
Don’t Tempt Fate

第8章のまとめ

第9章 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
Focus on What You Will Do, Not What You Won’t Do

第9章のまとめ

おわりに
参考文献

 
読んでおきたいコールセンター参考書モチベーションに関する参考書

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