図解 モチベーション大百科

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池田貴将(著)
サンクチュアリ出版

本の詳細

このスタンプカードをすべて埋めるには、「残りあと10個」という客観的事実に違いはありませんが、すでに2個スタンプがおされた状態では、「もう6分の1も進んでいる」という認識に変わるのです。

私たちはなかなか物事を継続できません。その一方で、終わりが見えそうな物事については、なかなかやめられない習性を持っています。スタンプカードの実験ではスタンプが埋まっていくにつれて「1杯無料」というゴールをめざして、被験者の来店頻度が高くなったそうです。

ビジネスの場面ではどうでしょうか。ゴールまで「まだこんなに遠い」と気を張り続けるよりも、「もうこんなに進んでいる」と前進を感じ続けた方が、ゴールにたどり着ける確率が上がるかもしれません。

「どれくらい遠いか」よりも、
「どれくらい近いか」を振り返ろう。

被験者が旅行を「計画」するだけで、幸福度は高まりました。

しかもその気分は、平均して8週間持続しました。

しかし旅行が終わると、幸福度はまたたくまに普通レベルにもどりました。

その旅行による幸福度が「最高」だった人も、
2週間で元にもどりました。

・・・つまり
消費ゴール(ごほうび)は人を幸福にする。
しかしその効果があるのは
「計画しているとき」だけであり、
実現したあとはほとんど効果がない。

にわかに信じがたい話ですが、いい大人がキャンディ1つでうれしくなって、仕事を素早く、正確に仕上げるのです。なんともハッピーな話ですね。

ほんのちょっとしたことでも、「いい気分」は仕事全体に好ましい影響を与えます。きっと本人も気づかないうちに、柔軟な物の見方をしてくれるようになります。

ですから私たちが朝一番に優先すべき仕事は、今日の予定を確認することでも、たまった書類にサインをすることでもなく、メンバーの「いい気分」を作ることでしょう。

最近の仕事ぶりをほめる、ちょっとした朗報を伝える、お菓子を分け与えるなど、毎日なにか心くばりをしましょう。

目次

Prologue

Chapter 1 動機づけのモデルケース

  • 目標勾配 ゴールを間近に感じさせる。
  • キャンディ効果 スモールプレゼントをする。
  • 消費ゴール 報酬を予定する。
  • 自問式セルフトーク 自分にもお伺いを立てる。
  • マインドセット 価値観と行動を結びつける。
  • 内発的動機づけ 報酬は一つにする。
  • 小分け戦略 手数を増減させる。
  • 同調状態 動きを合わせてから、取り掛かる。
  • 課情の妥当性 噂に気をつける。
  • 証明型と習得型 当人比で評価する。

Column 6つのニーズを意識して、相手の行動とくっつけよう。

  • 親近効果 すすめたいものは右側に置く。
  • 罰金と報酬 あげるよりも、取り上げる。
  • 学習動機 向こうからやりたい気持ちにさせる。
  • 心理的リアクタンス やりたがることを尊重する。

Chapter 2 人材育成のモデルケース

  • 焦点の移動 思い込みを再評価する。
  • プライミング効果 セルフイメージを守る。
  • 特異性信用 意見する前に、協力する。
  • 集合的無知 ピンチの時は「ピンチだ」と宣言する。
  • マシュマロ実験 悪習をただちにやめさせる。
  • 役割の力 役を振り切る。
  • 道徳的行動 行動を叱り、存在をほめる。
  • 同族嫌悪 似ている者同士は離す。
  • モラルの逸脱 顔と名前をオープンにする。
  • 自信過剰バイアス うまい話は聞き流す。

Column 相手の視点から、痛みと快感を見つけよう。

  • 社会貢献 仕事のずっと先を想像する。
  • 学習性無力感 ダメだったものも、また試す。
  • 無意識の適応 「できる人」と勘違いさせる。
  • 遺伝と環境 憧れの輪に飛び込む。
  • 人格保護 自己評価を守ってあげる。

Chapter 3 目標設定のモデルケース

  • 目標設定理論 目標を具体的にする。
  • 非競争的報酬 自分自身と競争させる。
  • 泥棒洞窟実験 共通の目標を作る。
  • セレンディピティ 「運がいい」と思って仕事をする。
  • 社会的手抜き 全員にミッションを与える。
  • ピリオダイゼーション 締切を細かく区切る。
  • 行動思考 まず手続きをする。
  • 悲観的戦略 「次は失敗するかも」と考える。
  • 妥当性の論理 他人への影響を伝える。

Column もっとカジュアルに目標設定しよう。

  • 計画の誤り 今できることは今やる。
  • 自分事と他人事 他人の視点でアドバイスしてみる。
  • 点と領域 最大と最小を考える。
  • ゴールと持久力 多めにやろうと決める。

Chapter 4 意思決定のモデルケース

  • プロスペクト理論 得失の視点から見る。
  • 情報の偏り 事情は双方から聞く。
  • 経験の自己と記憶の自己 不合理なことを選ぶ。
  • 情報処理の特性 欠点は出し切り、利点は出し惜しむ。
  • フォールス・コンセンサス効果 自分と反対側との中心点を見る。
  • おとり効果 比較対象を見ないで選ぶ。
  • 計画と誘惑 自分の作業計画書を作る。
  • 導かれる服従 まずは相手の結論を聞く。
  • 創造性の不思議 大事なことは、休憩を挟んでから決める。
  • 機会費用 他の選択肢を探す。
  • 無意識のパターン認識 ベテランの直感を信じる。
  • ブレインストーミング 奇抜なアイディアから出発する。

Column 得たい結果を見据え、決定の数を増やそう。

  • 価格と価値 迷ったら少し高めに設定する。
  • リーダー気質 とにかく最初に発言をする。
  • グロウスマインド 「今からでも遅くない」を口癖にする。
  • 印象と本性 初対面は参考程度にする。

Chapter 5 人脈作りのモデルケース

  • 返報性の原理 こちらから先に好意を寄せる。
  • 模倣効果 一字一句を素直にまねる。
  • マルチトラッキング 候補は複数出す。
  • 初頭効果 初対面に全力を注ぐ。
  • スポットライト効果 自意識を捨てる。
  • 段階的要請 小さな一回をお願いしてみる。
  • 好奇心の効能 相手のことばかりに関心を持つ。
  • 視点取得 相手の視点から見る。

Column 自分の関心をゼロにして、相手に没頭しよう。

  • 透明性の錯覚 もっとおおげさに伝える。
  • 一貫性原理 見ず知らずの人を頼る。

Chapter 6 自己管理のモデルケース

  • 遅れの影響 忙しくさせない。
  • 感情変換 興奮状態を生かす。
  • 意志の消耗 我慢を続けない。
  • 感情のコントロール 怒りは体現しない。
  • パワーポーズ 姿勢と呼吸に気をつける。
  • 分析病の罠 選択量を加減する。
  • 交互練習 何冊も並行読みする。
  • 同調圧力 共感からはじめる。
  • コントロール欲 「求められている以上」のことをする。
  • 理想と行動 まず夢の足跡をつける。

Column 「忙しい」という言葉の定義を変えよう。

  • ジャムの法則 選択肢5、6個に絞る。
  • 学習阻害 「これも一種のリハーサルだ」と思う。
  • 創造的エクササイズ やり方を変えながら練習する。
  • 感情表現 なにが起きても「良かった!」と言う。
  • 連想ネットワーク 笑顔ではじめてみる。
  • プロトタイプ 印象に気をつける。

Chapter 7 発想転換のモデルケース

  • 反証的質問 問題は「あるもの」として話す。
  • 批判者の知性 提案には否定も加える。
  • 損出回避 備品は厳選させる。
  • 魔術的思考 神頼みをする。
  • 単純化 わかりやすいイメージを疑う。
  • ネッカーの立方体 評価を反対からも見る。
  • マスト思考 命令は願望に変える。
  • 記憶のすり替え 「理想の状況」としてとらえ直す。
  • 問題の客観視 問題はぜんぶ外に出す。
  • 変化の見落とし できることの幅を広げる。
  • 偽陽性と偽陰性 評価は同業他社にたずねる。

Column 目的を言語化して、世界を見直してみる。

  • 要請と理由 添えられた理由を疑う。
  • 先見的後知恵 別世界として考える。
  • 権威者の指示 「納得のいく理由」のないものには抵抗する。
  • 観察と人間性 細かく描写してあげる。
  • フォーカスの更新 良い点だけを記録する。

Epilogue


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