永谷 研一(著)
出版社:ProFuture
本の詳細
本文より。
本書は、「研修のあり方を本気で変えたい」と思っている人材育成担当者に向けて書きました。
私はこの10年間、研修後の行動の実践データを計測し、記録する、いわゆるモニタリングを行なってきました。
のべ1万2000人のデータに基づいて「どうしたら行動が継続するのか」「行動につながる思考とは何か」「周りを活かすにはどうすべきか」という問題と対峙してきました。
そして「行動定着型の研修手法」として体系化することができました。
本書は、これらの教育実践の経験から得られた知見とデータに基づいて書いています。また目標達成のための行動習慣化メソッド”PDCFAサイクル”を解説しています。
第1章では、研修がやりっぱなしになる問題を提起しています。第2章では、行動変容に着目した研修の方向性を示し、第3章では、これからの研修は具体的にどのようなモデルでデザインすべきかを解説しました。
第4章では、揺らぎのない”目標設定”と、実行し続けるための”行動計画”の技術について説明します。そして第5章では、経験学習に基づいた”内省”と、周りの力を活かすための”フィードバック”の技術を解きほぐしていきます。
「研修の目的は、学んだ人がそれを活かし、成果を上げることです。成果には必ず行動が必要です。研修の目的は「行動変容」といってもいいでしょう。 ところが、やりっぱなしになっている研修がどれほど多いことか。」
「絶対に達成する技術
」の著者である永谷研一氏はこう語っています。
人材育成部門の仕事が「人材育成」ではなく、「研修をやるだけ」になっていることが原因です。
本当に今までの研修のやり方を続けていいのでしょうか。
本書ではのべ1万2000人に行なったモニタリングのデータをもとに
- 満足度アンケートのスコアに惑わされるな
- 上司を巻き込み、講師にも意識改革を促せ
- 目標設定が失敗する3つの理由に気をつけろ
- 職場での行動力を高める内省とチームづくり
など45の具体策を解説しています。
目次
第1章 なぜ、何回研修しても社員の行動は変わらないのか?
(その研修、バグってます/海外と日本で異なる研修の位置づけ ほか)
第2章 会社が研修で目指すべきたった一つのこと
(研修の目的は「行動変容」にあり/始まる前に勝負はついている ほか)
第3章 「動く」「考える」「続ける」社員は偶然では生まれない
(私たちはどんな人材を育成すべきか/使われないITシステムは無意味 ほか)
第4章 社員が動き始める具体策
(目標が行動に結びつかないワケ/アクションプランの「構造」を理解する ほか)
第5章 行動を変え、定着させる具体策
(自分のことを好きになる価値/経験から学ぶための方法 ほか)
[付録] 研修やりっぱなし度診断
永谷 研一(著)
出版社:ProFuture