敬語力の基本・肝心なところは、だれも教えてくれない72のテクニック

敬語力の基本

敬語力の基本・肝心なところは、
だれも教えてくれない72のテクニック

 
梶原 しげる(著)
日本実業出版社

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本の詳細

態度とちぐはぐな「言葉の敬語」は、お客だけでなく、周囲の仲間のモチベーションを低下させます。

「態度の敬語」は、たいへん重要なものなのです。

「自分がお客の立場、取引先の立場」になって考えれば、「うわすべりな言葉の敬語」より「態度の敬語」のほうが、大事にされている感じがすることでしょう。

「言葉の敬語」を使わなくても、「態度」「行動」という「ふるまい」で敬意を表すことができます。私はこれを「態度の敬語」と呼んでいます。

理不尽な注意、とがめもあります。
だからといって、間違っていることを論理的に指摘しても
「なるほど、それはオレが悪かった。君にはすまないことをした」
と素直に謝罪する上司などほとんどいません。

部下に謝るなど、自分の沽券(こけん)にかかわる、
面子がつぶれる、ということを気にする上司や先輩のほうが多いからです。

まずは「態度の敬語」で、
高めるべき相手の面子をつぶさないよう意識しましょう。

心から尊敬する必要なんかないんですよ。
立場上、上に立てる、高めて待遇すべき人、と割り切ればいいのです。

「敬語は弱者の武器になる」と著者は語ります。

フリーアナウンサーとして活躍する著者、梶原しげる氏が、
敬語でずいぶん苦労したという
「若かりしころへのリベンジをこめてつづった」のが本書
「敬語力の基本」です。

現役フリーアナウンサーが教える72の実践テクニック集。

本書では、難易度の軽いものから無理なく読み進める工夫を、
随所にこらしています。

敬語を使うそもそもの理由から、
覚えておきたい定番フレーズ、
つい言ってしまう誤用、気になる言葉遣い、

場面と状況に応じて変わる
敬語の微妙な使い分けまでを、
「ダメ」「アリ」「オススメ」で比較しながら一気に解説。

敬語をマスターしたい人はもちろんのこと、
若い人の言葉遣いが気になる人にもオススメの1冊です。

目次

第1章 「態度の敬語」は言葉の敬語より強い!?

 01 「態度の敬語」ってどんなもの?
 02 きちんとあいさつする
 03 返事はハキハキ、動作はテキパキ
 04 服装をチェックする
 05 相手の話のトーンに合わせて相づちを打つ
 06 メモを取って話を聞く
 07 相手の立場に立って行動する
 08 「注意」されたときにはまず謝る
 09 大切な初対面で名刺を交換する
 10 お客を応接室や会議室に案内する
 11 「上座」と「下座」を理解しておく

 第1章のまとめ

第2章 「です・ます」だけでも失礼はない!?

 12 「ッス」は敬語ではありません
 13 「おいしいです」は間違い?
 14 「ます」の威力
 15 「ございます」で上品さを演出する

 第2章のまとめ

第3章 丁重語でかしこまった雰囲気を演出する

 16 「参る」は「行く、来る」の丁重語
 17 「申す」は「言う」の丁重語
 18 「いたす」は「する」の丁重語
 19 「おる」は「いる」の丁重語
 20 「存じる」は「思う、知る」の丁重語

 第3章のまとめ

第4章 「プチ敬語」でていねいな印象を与える

 21 「くだけた表現」を「あらたまった表現」に言い換える
 22 上手にお願いする、相談する
 23 不愉快な思いをさせずに、急な仕事やお酒の誘いを断る
 24 えらそうな印象を与えずに、意見やアドバイスを述べる
 25 おわびの気持ちをうまく伝える
 26 目上をはげましたいとき
 27 助けてあげたい、救いの手を差しのべたいとき
 28 自己演出の「美化語」を使う
 29 「お」「ご」には、3種類の使い方がある

 第4章のまとめ

第5章 尊敬語を使って好感度をアップする

 30 パターン(1)「お」「ご」で尊敬表現をつくる
 31 「お」「ご」の尊敬語を、美化語や謙譲語と間違えない
 32 パターン(2)「一般型尊敬語」
 33 「お(ご)~になる」
 34 「お(ご)~なる」と「お(ご)~できる」ってどう違う?
 35 「れる、られる、される」(尊敬の助動詞)
 36 「~なさる」「お(ご)~なさる」
 37 「お(ご)~だ(です)」
 38 「~て(で)いらっしゃる」
 39 「お(ご)~くださる(ください)」
 40 パターン(3)「特定型尊敬語」
 41 「いらっしゃる、おいでになる」は「来る」の尊敬語
 42 「いらっしゃる」は「行く、いる、である」の尊敬語
 43 「見える、お越しになる」は「来る」の尊敬語
 44 「なさる」は「する(なす、行なう、やる)」の尊敬語
 45 「おっしゃる」は「言う」の尊敬語
 46 「召し上がる」は「食べる、飲む」の尊敬語
 47 「ご覧になる」は「見る、してみる」の尊敬語
 48 「くださる」は「くれる、~してくれる」の尊敬語
 49 「召す」は「着る、飲む」の尊敬語
 50 「ご存じ」は「知っている」の尊敬語

 第5章のまとめ

第6章 謙譲語が使えれば敬語はOK!

 51 謙譲表現には3パターンある
 52 パターン(1)短い表現で謙譲語にする
 53 漢字の謙譲表現を使いこなす
 54 パターン(2)「一般型謙譲語」
 55 「お(ご)~する、いたす」は「する」の謙譲語
 56 「お(ご)~できる」は「~できる」の謙譲語
 57 「お(ご)~申し上げる」は「~する」の謙譲語
 58 「お(ご)~願う」は「~してほしい」の謙譲語
 59 「お(ご)~いただく」
 60 パターン(3)「特定型謙譲語」
 61 「伺う」は「行く、来る、聞く、たずねる」の謙譲語
 62 「申し上げる」は「言う」の謙譲語
 63 「存じ上げる」は「知る」の謙譲語
 64 「差し上げる」は「やる、あげる」の謙譲語
 65 「拝見する」は「見る」の謙譲語
 66 知っておくとカッコいい漢字の敬語
 67 「承(うけたまわ)る」は「聞く、引き受ける、承諾する」の謙譲語
 68 「いただく」は「もらう、食べる、飲む、~してもらう」の謙譲語
 69 「頂戴する」は「もらう」の謙譲語
 70 「させていただく」は「する(させてもらう)」の謙譲語
 71 「お目にかかる」は「会う」の謙譲語
 72 「お目にかける」は「見せる」の謙譲語

 第6章のまとめ

 おわりに

 コラム マニュアル敬語に気をつけよう
 コラム 「お客様だから」と、えらそうにしていませんか?
 コラム 「承知する」「了解する」は謙譲語なの?

 Memo

・なんで、初めてなのに、「いつもお世話になっております」なの?
・最強の「態度の敬語」は、緊張?
・「なるほどですね」はアリ?
・資料の渡し方が、印象を左右する?
・「ごめんなさい」「すみません」は使ってはいけない?
・名刺交換で好印象をゲットする魔法の言葉って?
・会議室へ通したらドアをきちんと閉めよう!
・お礼を言うまでがお酒の席!
・目上の人に「ご苦労様です」はなんで失礼なの?

・「か」とり問題――「なります?」は失礼か、誤用か?
・「ありがとうございました」か「ありがとうございます」か?
・「資料をご持参ください」は誤りではない?
・アナウンサーは「日本語の番人」?
・「お」は和語に「ご」は漢語につけるのが原則
・ペットを「人」とみなす人、みなさない人のズレ
・目上に「~ください」は失礼に感じる人も!?
・「ご説明します」「説明いたします」「ご説明いたします」?
・日本とまるで違うお隣韓国の敬語事情
・政治家に多い「を」入れ言葉
・「お名前様頂戴できますか?」の起源は英語?
・「させていただきます」連発は慇懃無礼?

 
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だれも教えてくれない72のテクニック

 
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