中田仁之 (著)
ユサブル
本の詳細
たとえば、8名の部下がいるとしましょう。その中に、非常に優秀なA君と成績はもうひとつですがとても素直なB君がいるとします。
困った部下が最高の戦力に化けるすごい共感マネジメント～売上を伸ばしているリーダーが実践している最強チームの作り方／中田仁之(著) ユサブル
A君は、非常に優秀ですのでリーダーになるのも時間の問題です。また、A君に任せている案件では、リーダーであるあなたの出番はまったくありません。B君はとても素直なので、逐一あなたのアドバイスを求め従順にこなします。成績は伸びませんが、リーダーであるあなたの出番が多く、その分感謝される機会も多いです。
ある時、大きなプロジェクトをどちらか1名に任せるように指示がありました。あなたはこの場合どのように考えますか?
これは実際にあった話なのですが、そのリーダーが指命したのはB君でした。
そのリーダーの心理としてはこうです。
『A君に任せた場合、自分の手柄にならないばかりかリーダーとしての自分の立場も危うくなる。B君に任せておけば逐一報告も入るしプロジェクトに自分の意見も入れやすい』
一昔前のリーダーは、管理型のマネジメントが主流でした。仕事を教え、心を鍛え、あとは組織からの指示・命令の通りに部下を管理するマネジメントでした。
しかし、現代ではその手法に行き詰まりが見え始めています。若者の離職率の高さやメンタルの問題などはその象徴です。
リーダーは、部下を評価したり評論するために存在しているのではありません。
あなたにとって理想のリーダーとはどのようなイメージですか? そして、あなたが理想のリーダーになるために、あなた自身が今すぐできることは何ですか?
目次
序章
STEP 0 強い組織を作るリーダーとしての心構え
0-1 会社を変えるのはリーダーである!
0-2 管理職の意識ががらりと変わったリーダー研修
0-3 自己保身に走るリーダーを部下は見ている
0-4 なぜ史上最高の売上を目指すのか? の目的設定が重要
0-5 行動目標が史上最高の売上高につながる
0-6 目的を明確にすれば甘えは防げる
0-7 「言葉のプレゼント」が人を変える
0-8 「事業に失敗する12か条」
0-9 自分を奮い立たせる方法
0-10 部下はリーダーの真似をする
STEP 1 感謝を伝える
1-1 感謝を伝える訓練を始めよう
1-2 感謝の気持ちが組織のステージを上げる
1-3 目標達成のイメージが明確になる感謝の手紙
1-4 感謝が団結力を高める
1-5 成功するプレゼント 失敗するプレゼント
1-6 部下の自信を引き出す3つのポイント
1-7 リーダーという役割の楽しみ方
1-8 「指示待ち人間」はあなたが作っている
1-9 成果を上げるために部下の成長を重視する
STEP 2 可能性を信じる
2-1 リーダーは自分自身の可能性を信じなさい
2-2 部下の可能性を信じれば行動レベルが上がる
2-3 目の前の人に本気で向き合うだけで組織のムードが変わる
2-4 リーダーの成長を見せてあげよう
2-5 「あきらめるな!」ではなく「粘ろうぜ!」
2-6 「ガンバレ!」がNGワードの理由
2-7 リーダーの何気ないグチが組織の成長を止める
2-8 成果を上げるためには部下のセルフイメージを高める
2-9 部下のパフォーマンスを最大化させる任せ方
2-10 「〇〇さんはスゴいね!」に変換してみよう
STEP 3 誤った行為を叱る
3-1 叱ることは重要（1）タイミングは「今、この瞬間」
3-1 叱ることは重要（2）直す方法をセットで伝える
3-1 叱ることは重要（3）その後の成果を認める
3-2 部下を叱るときのNGワード
3-3 業績を下げる間違った指示命令
3-4 正確な情報を握るリーダーになる方法
3-5 優れたリーダーはあえて部下に壁を作ってやる
3-6 相手に伝わる叱り方には2つのポイントがある
3-7 叱った後は許すことで心に響く
STEP 4 感情を共有する
4-1 自分の感動感度を高めれば部下の行動が変わる
4-2 言葉を絵にして伝えればパフォーマンスが上がる
4-3 部下と共に喜べば目標達成率は上がる
4-4 「次のゴール」を見せれば部下は100%の力を発揮する
4-5 本気の応援がリーダーを元気にする
4-6 リーダーと部下の非日常空間がチーム力向上を加速する
4-7 あきらめない姿勢はチームに伝染する
STEP 5 チーム心を養う
5-1 最高の売上げをもたらす「チーム」を作る
5-2 「チーム」になり利益が大幅に伸びたB社
5-3 チームワーク=「仲良し」と勘違いするダメなリーダー
5-4 売上げ10店舗中「9位」から一気に「3位」に上昇した理由
5-5 好き嫌いを超えた「信頼」で結ばれているのが強いチーム
5-6 お客様を巻き込めるのが強いチーム
5-7 最強のチームは課題を楽しみながら解決できる
5-8 ムード作りが最強のチームを作る
5-9 あなたのチームが生まれ変わる日
あとがき