部下を育てる「承認力」を身につける本

部下を育てる「承認力」を身につける本

部下を育てる「承認力」を身につける本

吉田幸弘 (著)
同文館出版

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本の詳細

失敗を責める減点主義は、企業に停滞を招きます。

なぜなら、「失敗するくらいなら、何もしないほうがいい」と「マイナスの承認」が作用してしまうからです。

部下を育てる「承認力」を身につける本/吉田幸弘(著) 同文館出版より

リーダーは部下に、どんどん失敗をさせるべきです。

失敗してもまた修正していけばいいという「修正主義」という考え方を取り入れるといいでしょう。

「失敗してこい」と声をかけることは勇気が必要です。勇気は必要ですが、部下が挑戦するようになるという、うれしいリターンも返ってきます。

部下は失敗を恐れます。したくないけど、失敗をする。それを上司に怒られたら、「マイナスの承認」が作用し、何もやらなくなります。

危ない橋は渡らない。上司からすると、一見このような部下は扱いやすく、安心できるかもしれません。しかし、このような部下は長期的に見ると、なかなか成長することができません。

部下がなかなか新しいことに取り組まないとお嘆きの方、もしかすると失敗を必要以上に恐れる減点主義(マイナスの承認の作用)が蔓延しているのかもしれません。確かに、会社が減点主義を漂わせている場合もあります。

失敗を恐れて何もしない人よりも、挑戦した人を評価することによってプラスの承認をするのです。逆に、失敗を恐れて平均点狙いの人は、目標を達成しても評価しないのです。

「承認なんかして部下を甘やかせたら、つけ上がるだけだ」という方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、待ってください。そもそも、あなたが部下だった頃、今あなたが部下に対して期待しているくらいの行動をしていたでしょうか。

上司から命令だけされて嫌だった、といったことはなかったでしょうか。

部下が動かないのは、たいていは上司が原因です。

 
読んでおきたいコールセンター参考書リーダーのための参考書

目次

1章 承認体質をつくるための心構え

1 上司って面白い
2 承認するには部下の一番のファンになろう
3 承認ワードで受け止めよう
4 非承認ワードは手放そう
5 マニュアルでは部下は育たない
6 部下の安全基地になる
7 4番打者はいないと思おう
8 おせっかいとコミュニケーションは違う
9 完璧な上司を目指してはならない
10 承認すれば、叱れない上司から卒業できる
11 効果的な「アメとムシ理論」
12 叱るとき、ここだけは注意しておこう
13 熱血上司が陥りやすいワナ
14 メールは武器にも凶器にもなり得る

2章 承認体質が浸透する環境づくり

1 フラットな関係をつくり出そう
2 こうすれば “報・連・相” はどんどん上がってくる
3 昇格・昇給に導くことも上司の役目
4 指示を小さくすればリターンは大きくなる
5 効果抜群だった毎週キャンペーン
6 部下に安心感を与える3つのグッズ
7 失敗は歓迎しよう

3章 言葉で承認しよう

1 ほめベタは簡単に克服できる
2 ネガティブな報告を受けたら、まずすること
3 不要なプレッシャーをなくす言葉
4 ほめながら叱られる言葉を使おう
5 もっと考えてほしいときはこう伝えよう
6 賛成でも反対でもないときはこう話そう
7 ネガティブな言葉はこう言い換えよう
8 改善してほしいときに効果的な言葉
9 ときには第三者の力も借りよう
10 部下から電話を受けたときに使いたいひと言
11 切り出し方を変えれば、難題でも部下は積極的に引き受けてくれる
12 話題を変えたいときはここに注意しよう

4章 言葉以外でも承認しよう

1 相づちは逆効果になる場合もある
2 プラス効果のある座り方や姿勢
3 常に笑顔がいいとは限らない
4 声を変えると大きな効果がある
5 体全体で承認しよう
6 沈黙を有効活用しよう
7 承認欲求を砕くような動作に注意しよう

5章 チーム運営

1 上司は積極的に失敗談をさらけ出そう
2 インセンティブはこうすれば効果的
3 メンバーが積極的になれる会議の進め方
4 ミーティングの時間と場所はこうする
5 メンバー同士のこじれにはこう対応しよう
6 チームを機能させるナンバー2育成術

6章 困った部下はこう承認しよう

1 ほめるところがない部下
2 ミスを繰り返す部下
3 成績優秀で気が強い部下
4 言われたことしかしない部下
5 大きな失敗をしていまった部下
6 何でも自分勝手に進めてしまう部下
7 後輩に当たり散らす部下
8 いつも陰に隠れている部下
9 頑張っているが結果に結びつかない部下
10 理屈ばかりで行動に移せない部下
11 年上の部下
12 突飛な意見ばかりを出してくる部下

 
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