ミスなくすばやく仕事をする技術

ミスなくすばやく仕事をする技術/成吉新一(著) 秀和システム

ミスなくすばやく仕事をする技術

成吉新一 (著)
秀和システム

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本の詳細

通常、仕事は1つの作業だけでは完結しません。次の作業や次の人にリレーして行くことにより進んでいき、完成します。1人の中で連続した作業の中でも、次の人にリレーする場合でも、前の工程が間違っていたら、また、どこかの工程を飛ばしてしまったりしたら、当然次の工程で間違った結果になったり、間違いを訂正するために多大な時間を要したりします。

ミスなくすばやく仕事をする技術/成吉新一(著) 秀和システムより

一見単純な仕事であっても、数多くの工程で成り立っています。人は忘れる生き物ですから、ついうっかり、連絡先の電話番号を聞き忘れたなんてことは、よくあることです。

それでは、この「ついうっかり」を防ぐには、どうすればよいのでしょうか? ここで「チェックリスト」の登場です。

たとえば、仕入先の件数は合っているでしょうか? 異なっているのであれば、その金額分が差額になっていないでしょうか? それでもわからなければ、経理システムから仕入先ごとの請求金額を出力して、先ほどのチェックリストと比較すれば、ほとんどの場合、原因がわかるはずです。

このように、チェックリストは、ただ手順をしっかりやるためだけでなく、結果がうまくいっていない場合の確認としても使えます。

業務には、それぞれ区切りごとに、必ずインプットとアウトプットがあります。このインプットから得られるアウトプットが正しいことが証明できれば、その仕事はうまくいっていると言えます。つまり、1 + 1が2になっているということです。また、違っている場合は、必ずその中のプロセスでうまくいっていないところがあるということです。

アウトソーシング会社で部長を務める著者が、10年間分の失敗をすべて検証したところ、つまずいている箇所は、ほぼ共通していることが判明。

本書は、こうして集めたノウハウの中から、さらに厳選して、最低限これだけやれば仕事が「速く」「正確」になるという即効ノウハウを公開しています。

しかし、どうしても解消できないこともあります。教えられた手順そのものが間違っていた場合、自分自身が手順を勘違いしていた場合、システムに不具合があった場合など、やっている本人には、原因がまったく見えないケースです。

まずは、すぐに上司に処理がうまくいっていないことを「報告」しましょう。自分がミスしたのではと萎縮する必要はまったくありません。報告が遅れるほうが、甚大な被害をもたらすかもしれないことを念頭に置いて、すぐに「報告」しましょう。

そのとき、先ほど作業に使用した「チェックリスト」を持参すると説明しやすく、上司もわかりやすいでしょう。

そして、すぐに、上司、先輩、同僚などに、どうすればよいか「相談」しましょう。あなたには見当もつかなかった原因が判明するかもしれません。原因が判明し、対応方法が決まったら、最終判断を上司に仰ぎましょう。

また、他にも同じようなことをやっている担当者がいて、困っているかもしれません。だから、関係者へ「連絡」し、今回の原因と対応方法を共有しましょう。

このように、どうしてもうまくいかないことが発生した場合は、上司に「報告」、周りへ「相談」、関係先へ「連絡」すること、「報連相(ホウレンソウ)」を行うことが大切です。

 
読んでおきたいコールセンター参考書仕事のミスをなくすための参考書

目次

目次

第1章 日常編

  1. また手順を間違えた! どうしよう?
    「チェックリスト」を使ってミス、漏れを防ごう
  2. さばく量が多くて、ついミスしてしまう
    「進化形チェックリスト」で量に対応しよう
  3. うまくいかない原因がわからない
    「ホウレンソウ」で解決に導こう
  4. 請求書の宛名と中身を間違えた!
    「事前準備」で自動チェックしよう
  5. 時間がないので手抜きをしがち
    「ホウレンソウ」で上手に調整しよう
  6. そもそもどうして遅れたの?
    「月間スケジュール表」で予定を管理しよう
  7. 上司から頼まれたことを忘れた!
    「特処理管理表」でうっかりを防ごう
  8. メールの宛先の違いって?
    「TO」「CC」「BCC」の使い分けでミスを防ぎスピードアップ
  9. メールタイトルで相手を動かすには
    「テーマ+依頼アクション」で相手を動かそう
  10. メールの内容を読んでもらうには
    「簡略、箇条書き、期限」の3つで訴求力を高めよう

第2章 引き継ぎ編

  1. 引き継ぎで一番大切なことは?
    「人は忘れる生き物」なのを忘れずに
  2. 引き継ぎ計画はどうやって立てるの?
    「業務一覧」で引き継ぎ計画を立てよう
  3. どうやれば全体像が伝えられるの?
    「業務概要」で全体を説明しよう
  4. 流れの説明が難しいときは?
    「業務フロー」で流れを明確にしよう
  5. 引き継ぎの効率をよくするには?
    「入出力」「連絡先」「注意事項」の各一覧で整理しよう
  6. いよいよ引き継ぎ
    正しい「マニュアル」でしっかり引き継ごう
  7. マニュアルが古いままだったら?
    古いマニュアルは「赤入れ」で再利用しよう
  8. 引き継ぎ直後はどうする?
    「申し送りとセルフチェック」で解決しよう
  9. 引き継ぎの時間がないときは?
    「業務一覧、業務フロー」だけで始めよう
  10. 引き継ぎを受けるときの心得は?
    「メモと質問」で理解を深めよう

第3章 トラブル編

  1. トラブル発生! まずどうする?
    まずは冷静に「事実の把握」から始めよう
  2. トラブル処理で忘れてはいけないことは?
    「経緯」や「証拠」を残しておこう
  3. 事態を確認した後は?
    「ホウレンソウ」から対応を開始しよう
  4. トラブル対応の心得は?
    「原因」を突き止め正しく対処しよう
  5. トラブル対応の管理方法は?
    「トラブル対応管理表」で確実に対応しよう
  6. 個人が原因の場合、どうすればよい?
    原因を「分類」して対策を考えよう
  7. 組織が原因の場合、どうすればよい?
    「社風」を変えよう
  8. 環境が変化したときは、どうすればよい?
    「二度目」が起きないようにしよう
  9. トラブルを活かすには?
    「体験の共有」で組織をパワーアップしよう
  10. トラブル報告書はどうまとめるの?
    しっかりした「トラブル報告」で信頼を取り戻そう

第4章 業務改善編

  1. 業務改善ってどうやって進めるの?
    「PDCAサイクル」で繰り返し改善しよう
  2. PLANの立て方は?
    「KPT法」でTryしよう
  3. Do、Check、Actionって何?
    「Checkの方法とタイミング」を最初に決めよう
  4. PDCAがうまくいかない!
    「無理な計画」を見直そう
  5. 環境の変化への対応は?
    「仕事への興味」でアンテナを立てよう
  6. システムテストに参加することになった!
    「説明会」で現状とのギャップを確認しよう
  7. 受け入れテストって何?
    「テストシナリオ」を作ってテストをすること
  8. 並行ランって何?
    「マニュアルとシステム」の両方を検証すること
  9. システム開発を依頼することになったら
    簡単に「要件」をまとめよう
  10. そもそも社内でやるべき業務?
    「アウトソーシング」で解決しよう

第5章 PC編

  1. キーボードを打つのが遅い
    「タッチタイピング」で飛躍的にスピードアップしよう
  2. PC操作をさらに加速させるには?
    「ショートカットキー」でさらに加速しよう
  3. ファイル操作って難しい?
    誤って削除したファイルを「回復する方法」を知っておこう
  4. Wordとのつきあい方
    Wordの「お節介」の止め方を知ろう
  5. Excelとのつきあい方
    Excelの「お節介」を止め、さらに便利に使おう
  6. Outlookとのつきあい方
    Outlookの「お節介」を止め、さらに便利に使おう
  7. PowerPointとのつきあい方
    PowerPointの「お節介」の止め方を知ろう
  8. テキストファイルって何?
    これだけ押さえれば「テキストファイル使い」になれる
  9. 処理の前後でファイルを比較するには?
    「結果の検証作業」を確実、簡単にする方法を知ろう
  10. PCが故障したとき、ウイルスに感染したとき
    「パニック」にならずに対処しよう

 
読んでおきたいコールセンター参考書仕事のミスをなくすための参考書

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