絶対にミスをしない人の脳の習慣

絶対にミスをしない人の脳の習慣/樺沢紫苑(著) SBクリエイティブ

絶対にミスをしない人の脳の習慣

樺沢紫苑(著)
SBクリエイティブ

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本の詳細

「仕事が終わらず、結局残業になってしまった」
「一通り終えたと思ったら、ささいな『ミス』のせいでやり直しになってしまった」
「大事な打ち合わせの予定をうっかり忘れてしまい、得意先との関係が悪化した」
「手間隙かけて作った資料のファイルを、勘違いして削除してしまった」

絶対にミスをしない人の脳の習慣/樺沢紫苑(著) SBクリエイティブより

仕事上のミスが多くなったとき、「自分は本当にダメだな‥…」と落ち込んでしまう人は、少なくないと思います。ちょっとしたミスがきっかけで、職場での評価が下がったり、信頼を失ってしまい、自分を責めてしまう人もいるでしょう。

そんなあなたにお伝えしたいことがあります。

すべてのミスは、脳の情報処理に関わる「仕組み」のせいであって、あなたの能力が低いせいではないということです。

ミスの大半は「脳が十分なパフォーマンスを発揮できていない」ことが原因で起こります。「うっかりミス」「ケアレスミス」「凡ミス」「単純ミス」などの言葉が示すように、私たちがミスをする背景には、「不注意」が存在します。脳のパフォーマンス低下が、不注意を引き起こし、結果として「ミス」につながるのです。

つまり、ミスをするのは、「あなたの仕事の能力が低い」からでも、「あなたがダメ社員」だからでもないのです。どんなに仕事がデキる人であっても、日々の生活の中で、脳のパフォーマンスが下がると、結果として仕事でミスを犯します。「ミス」の有無は、生まれつきの才能によるものではありません。

たとえば、ロンドン大学の研究によると、作業中にメールや電話を確認するなどのマルチタスクを行うと、IQが10ほど低下する結果となりました。なお、この数値は、マリファナを吸引したときの約2倍に匹敵する、と報告されています。

同時進行しているわけではなく、すさまじいスピードで脳内のスイッチを切り替えながら、2つのタスク処理を行っているにすぎないのです。

こうした「切替え」を何度も行っていると、脳に猛烈な負担がかかるとともに、脳の処理能力も低下してしまいます。

その他にも、こうしたマルチタスクを続けると、ストレスホルモンが分泌されるという研究もあります。ストレスホルモンは、脳内で記憶を司る海馬に対して著しい悪影響を及ぼし、記憶障害の原因となります。

長期にわたってストレスホルモンが盛んに分泌されると、海馬の萎縮が起こります。そして、ストレスホルモンが増えると、不注意やど忘れの原因にもなります。

 
読んでおきたいコールセンター参考書仕事のミスをなくすための参考書

目次

はじめに
「ミス」はあなたではなく「脳」のせい
「ミス」を引き起こす「脳」の仕組み
精神科医の私が「ミス」をテーマに本を書いた理由
仕事の「質」と「速さ」は科学的に上げられる
「入力」「出力」「思考」「整理」――脳を変えればミスは解決する

INTRODUCTION 脳は100%ミスをする
ミスをしない脳の基本原則

ミスの「4大原因」

【ミスの原因】その1 集中力の低下
「ミス」には不注意がつきもの
脳科学的根拠を知れば集中力低下は防げる

【ミスの原因】その2 ワーキングメモリの低下
「ど忘れ」の正体
「テンパる」とミスしやすい理由
ミスが増えた時期によって、対策を使い分ける

【ミスの原因】その3 脳疲労
「病気未満」の段階で対策する
「健康」と「病気」の二元論をやめる
脳疲労で注意力・集中力が低下する理由
ミス多発は脳の「黄信号」
「未病」だからこそ対策ができる

【ミスの原因】その4 脳の老化
年をとると忘れっぽくなる理由
若々しい脳を維持する秘訣
何歳でも脳は成長し続ける

ミスが多発する4つのシチュエーション
ミスは脳の「インプット」と「アウトプット」障害
「思考」と「整理」のミスの怖さ

PART1 [入力] 「インプット」を変えると集中力が最大化する
ミスをしない入力術

「ワーキングメモリ」を使いこなす

脳の作業領域がミスのカギを握る
ワーキングメモリのキャパシティ
ワーキングメモリを鍛える9つの方法

1【タスク術】一点集中タスク術
「同時進行」が、ミスの元
音楽を聞くと仕事がはかどる?
デュアルタスクで能率アップ

2【メモ術】「記憶」しないメモ術
書くことで脳の司令塔を活性化
緩急をつけてメモをとる
「デジタル」よりも「アナログ」を選ぶ
一元化してアウトプットする

3【情報収集術】タイムマネジメント情報収集術
スマホで調べた情報は記憶に残らない
脳が疲弊する「スマホ認知症」に注意
スマホの使いすぎで頭が悪くなる
時間を決めて情報を集める

4【勉強法】
①学びを欲張らない「舌切り雀勉強法」

「メモ魔」ほど理解が浅い
インプットは欲張らない

②3ポイント勉強法
「3」を意識して学びを最大化

③大人のための「脳活性勉強法」
資格試験で脳が劇的に冴える
暗記で認知症リスクが減少する

PART2 [出力] 脳力を引き出せば、仕事の「スピード」と「質」は上がる
ミスをしない出力術

仕事の9割は「出力(アウトプット)」

1【時間術】
①時間帯・曜日決め打ち時間術

「ミスの魔の時間帯」に作業しない
ミスをしやすい時間帯・曜日は避ける

②ウルトラディアンリズム時間術
「覚醒度のリズム」に乗る

③脳が目覚める「ゴールデンタイム時間術」
面倒な仕事は朝一で終わらせる
「脳のゴールデンタイム」を延長する方法

2【TO DOリスト術】
①集中力のギアを上げるTO DOリスト術

そのTO DOリスト活用法は間違っている

②初公開!「樺沢式TO DOリスト」
従来のTO DOリストの問題点
「樺沢式TO DOリスト」の使い方
やるべきことは「3」を意識して書く
オリジナルのTO DOリストを作ろう

③遊びのTO DOリスト
趣味・遊びのTO DOリストを書く
書くだけで実現率は3倍になる

④ホワイトボード仕事術
TO DOリストを決め打ちする
書き出してモチベーションを上げる

3【スケジュール術】調整日導入スケジュール術
「調整日」を入れるだけで余裕が生まれる
締め切り+予備日2日で余裕を作る

4【仕事術】
①1つずつクリアする「プチプチ」仕事術

「頭が真っ白になる」を防ぐ方法
タスクは「プチプチをつぶす」ように

②二兎を追わない「各個撃破仕事術」
ドイツ軍の失敗に学ぶ「最も効率的な戦い方」

③先送り・ミスゼロ仕事術
「先送り」にした瞬間、「TO DOリスト」に追加

④100点をめざさない「30点目標仕事術」
100点をめざすと100点から遠のく

PART3 [思考] トップギアの脳は「自己洞察力」で決まる
ミスをしない思考術

「自己洞察力」を鍛えてミスをゼロにする

根本的にミスをなくす方法
「自分の状態に気付く思考」が鍵を握る
「自分の状態は、自分が一番わかっている」は大間違い
「疲れています」と言える人は健康

1【ノート術】たった3分間の「ポジティブ脳ノート術」
書くことで自分の状態を客観視する

2【SNS活用術】ポジティブ思考を養う「Facebook術」
短文日記で脳トレしよう

3【思考法】
①「忘れ物」をゼロにする「『紙』確認思考」

「5」を越えたら「チェックリスト」化
「ミス2回」がチェックリスト作成のサイン

②不安を消す「転ばぬ先の杖思考」
「ミスしたらどうしよう」を取り除く

③雑念を排除する「ルーティーン思考」
「いつもと同じ」で最高の集中を作り出す

④事故を未然に防ぐ「ヒヤリ・ハット思考」
医療現場で使われる心理戦略を応用する

⑤数値で把握する「C-3PO思考」
客観視する習慣で自己観察能力を鍛える
今の状態は100点満点で何点?
たった15秒の「自己診断」ワーク

PART4 [整理] 脳の棚卸しでパフォーマンスを上げる
ミスをしない整理術

感情を整えてミスを防止する
「整理整頓」より、「脳内整理」

1【脳内整理】
①きれいに忘れる「荷降ろし脳整理術」

脳内に記憶スペースを作る
「逆ツァイガルニク効果」を活用する

②電車でボーっと脳内整理法
「何もしない時間」で1人会議
「ボーっとする」は、脳科学的に正しい

2【行動整理】折れない自分を作る「失敗と成功の整理術」
失敗は「反省」して忘れ、成功は噛みしめる

3【ストレス整理】心を整える「ストレス整理術」
ストレスは「裏社会の首領(ドン)」である
多少のストレスは有効活用できる
ストレスホルモンは「コーヒー」のようなもの
ストレス過多は記憶を破壊する
副腎疲労が病気を招く

4【休息法】寝る前2時間の「ゴールデンタイム休息法」
たった2時間でストレスは整理できる
やってはいけない「寝る前」の過ごし方
寝る前にリラックスしないといけない理由

5【睡眠法】脳のコンディションを上げる「7時間睡眠法」
睡眠不足はミスの重大な原因
「1時間プラス睡眠法」で能率アップ!
睡眠薬を飲んでもいい睡眠はとれない

6【感情整理】「人に言わない」感情整理法
愚痴でストレスは解消できない
「怒り」はストレスを増強する
「笑い」で水に流す
お酒はおいしく、楽しく
「運動」と「睡眠」で感情整理

おわりに
参考文献一覧

 
読んでおきたいコールセンター参考書仕事のミスをなくすための参考書

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