ジョージ・S・エヴァリーJr. 博士(著)、ダグラス・A・ストラウス博士(著)、デニス・K・マコーマック博士(著)、桜田直美(訳)
かんき出版
本の詳細
逆境やどん底を経験しても、そこから立ち直るだけでなく、以前よりもさらに強くなる人たちがいる。彼らの共通点は何だろう? 彼らにはどんな秘密があるのだろうか?
興味深いことに、どうやら人間というものは、生きているかぎり必ず逆境や失敗を経験するようだ。読者のみなさんも、今までに逆境に見舞われたことがあるだろうし、少なくとも1回は失敗を経験しているはずだ。
ここでの問題は、逆境や失敗そのものではない。
失意のどん底に落とされたときに、どういう行動を取るかということが大切なのだ。
成功者でも失敗する。幸せな人でも逆境に見舞われる。
失敗、屈辱、落胆といった深い穴に落ちたときに、自分をきちんと見つめることができる力。そこから立ち直るだけでなく、以前の状態よりもさらに飛躍し、より大きな成功や幸せを達成することができる力、それがレジリエンスだ。
レジリエンスがあれば逆境に耐えることができる。一種の免疫システムのようなものだ。
これは、科学的に証明された事実だ。
ジョージ・エリオットも言っていたように、「なれたかもしれない自分になるのに、遅すぎることはない」ということだ。
目次
推薦の言葉
序章 超一流のメンタルとはどのようなものか?
- 超一流のメンタルとは
- 超一流のメンタルに必要なものとは
第1章 能動的な楽観主義を手に入れる
- 超一流メンタル「レジリエンス」とは何か?
- レジリエンスを構成する5つの要素
1 能動的な楽観主義
2 決断力と行動力
3 道徳的な指針
4 粘り強さ
5 周囲のサポート - レジリエンスを科学的に分析する
- 自己分析を通して自分を知る
- 自己分析テスト1(能動的な楽観主義)
- 能動的な楽観主義とは
- 能動的で楽観的に生きるとは
- 失敗はつねにあなたへの贈り物になる
- あなたをだめにする思考とは
- 能動的な楽観主義は危機を乗り越えられる
- 前向きに生きることの大切さとは
- 人はやれると思ったことしかできない
- ネガティブな思い込みの影響とは
- 未来を信じる力を持つことの大切さとは
- 能動的な楽観主義を身につける方法
1 楽観主義と自己充足的な予言の力を活用する
2 他人をお手本にする
3 周囲の励ましやサポートを活用する
4 自分をコントロールする - 能動的な楽観主義について覚えておくべきこと
第2章 決断力と行動力を手に入れる
- 決断力と責任感とは
- 自己分析テスト2(決断力)
- 決断力は困難な状況をも克服する
- ウィントン・チャーチルの苦渋の決断とは
- スティーブ・ジョブズの大胆な決断とは
- 決断力と責任感があると長生きできる
- 決断力があれば逆境から立ち直れる
- 決断力があると逆境のなかで成長できる
- 米陸軍士官の勇気ある決断とは
- 世界的な脳神経外科医の楽観主義にもとづく決断とは
- 人には転機となる決断がある
- 決断力があると他の面の評価も高まる
- 自分の行動に責任を持つということ
- ロバート・E・リー将軍の責任の取り方とは
- マイケル・ジョーダンの失敗を恐れない決断とは
- 決断力と責任感の前にたちはだかる7つの壁
- 決断力と責任感を高める方法
第3章 道徳的な指針を手に入れる
- 道徳的な指針とは
- 自己分析テスト3(道徳的な指針)
- 道徳的な指針の4つのポイント
- 道徳的な指針があるとレジリエンスが高まる
- 正直さとはどのようなものか
- 正直さはおかれた環境によって変わるのか
- 正直さがもたらすものとは
- 正直さの基準は揺るがないのか
- 高潔さとはどのようなものか
- 誠実さとはどのようなものか
- エドワード・スノーデンに誠実さはないのか
- ネイビーシールズ隊員が示した誠実さとは
- 米航空隊が第二次世界大戦で示した誠実さとは
- もっとも偉大な世代から学べるものとは
- 倫理的な態度とはどのようなものか
- 巨大企業の倫理に反した対応とは
- 歴史に残る企業の模範的な対応とは
- 道徳的な指針を守る方法とは
1 成功と自己充足的な予言を活用する
2 他人をお手本にする
3 周囲の励ましやサポートを活用する
4 自己コントロール力を身につける
第4章 粘り強さを手に入れる
- 粘り強さとは
- 自己分析テスト4(粘り強さ)
- 粘り強さがあれば逆境を乗り越えられる
- 粘り強く生きるとはどのようなことか
- 粘り強さには何が必要なのか
1 正しい価値観
2 成功への強い意志
3 自分のしていることを好きになること
4 準備
5 予測
6 信頼関係
7 人生のマネジメント
8 信念を守る勇気 - 目的地よりも道のりのほうが大切なこともある
- やめどきを知らないと粘り強さは害になる
- 粘り強さを身につける方法
1 目標を決め、粘り強く努力する
2 粘り強さで定評のある人を観察する
3 自分の粘り強い努力を支えてくれる人を見つける
第5章 周囲のサポートを手に入れる
- 自己分析テスト5(周囲のサポート)
- 周囲のサポートとは
- 集団の結束力が協力関係のカギとなる
- 結束力のある相互協力は寿命すら延ばす
- 手助けは人の生き方を変えることもある
- 人はなぜ他人を助けるのか
1 直接的な相互関係
2 空間的な選択
3 遺伝的な選択
4 非直接的な相互関係(もっとも協力な動機)
5 グループによる選択 - 人を助けず毒になる人に気をつける
1 「イエス、バット」型
2 「自分が一番」型(自分がすべて)
3 「社交界の蝶」型(外面がよく、うわべだけの付き合いを好む)
4 「攻撃」型(私のものは私のもの、おまえのものも私のもの)
5 「四角四面」型(規則は規則)
6 「フレネミー」型(あなたの成功を憎む) - 周囲のサポートを手に入れる方法
1 同質性と近接性を重視する
2 相手を認める
3 辛抱強くなる
4 ハンロンの剃刀
5 人の話を聞く、自分が話す前に聞く
6 「WAIT」の法則
7 言い換えの力 - 周囲のサポートがある社会とはどのようなものか
- 一度壊されても周囲のサポートのある社会は再建できる
- 周囲のサポートがある社会に変えることもできる
終章 超一流のメンタルを手に入れる
- 超一流のメンタルを手に入れる方法
1 シンプルに考える
2 一歩ずつ取り組む
3 年齢にかかわらず挑戦する
4 自分はできるということを学ぶ
5 自分の強さをつねに確認する
6 過去の事例に学ぶ
謝辞
ジョージ・S・エヴァリーJr. 博士(著)、ダグラス・A・ストラウス博士(著)、デニス・K・マコーマック博士(著)、 桜田直美(訳)
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