吉原俊一 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
本の詳細
以前は、職場が新人を突き放していた。その中でのし上がってきた人が、一人前になっていくようなところがあった。だから辞めていった人が、数えきれないほどいる。もったいないことだ。以前は、それが当たり前で自分たちもそうやって今に至っているので、よくわからなかった。
管理職になったら読む本/吉原俊一(著) ディスカヴァー・トゥエンティワンより
事実に基づいたデータで、ものを言うことが大切です。これを「ファクト・コントロール」といいます。日本語では、「事実による管理」と呼びます。
仕事においては、いろいろな判断をできるだけ事実に基づいて行うことが大切です。
現場や現物をよく観察する、ということについては「三直三現」という言葉があります。「直ちに現場に行く、直ちに現物を調べる、直ちに現時点での手を打つ」ことをいいます。事実をつかむためには、まず、現場や現物をよく観察することが重要なのです。
そして、正しいデータをとることです。
データのとり方が恣意的で偏ったものになっていることや出典が曖昧な不正確なものであることは、よくあります。データの読み方が正しくない場合もあります。リーダーには、データを正しく読む力が必要とされるのです。
問題の解決の手法というと、ロジックツリーなど、マッキンゼーやボスコンが開発したさまざまな手法がよく知られていますが、日本の製造業が、世界で品質No.1として活躍できたのは、品質管理、いわゆるQC(QUALITY CONTROL)活動によってです。
これからご紹介するのは、そのQC活動で活用されている「QC7つ道具」と「新QC7つ道具」と呼ばれる問題解決の手法です。
古いというより、基本中の基本として、リーダーが身につける必要のある考え方と手法であるといったほうがいいかもしれません。リーダーが必ず知っておかなければならない「常識」だということです。
目次
はじめに
第1章 問題解決の基本
- リーダーに求められる問題解決の領域
- 問題解決に必要な12の視点
- 問題解決のステップ
- 問題解決に役立つ手法
第2章 コミュニケーションの基本
- コミュニケーションとは何か
- 動機付けと職場の活性化に大切な「ストローク」
- 自分を知るということ
- あなたが輝く効果的な話の伝え方
- 人の成長を促す効果的な話の聴き方
- コミュニケーション能力を磨くために大切なこと
第3章 部下育成の基本
- 部下育成5つのポイント
- 何を育成するのか? 教育の3要素 知識・技能・態度
- 一人ひとりの育成計画を立てる
- OJTの基本を身につける
- 部下のやる気を高めるためにリーダーがなすべきこと
- リーダーが知っておくべき上手なほめ方・叱り方
- 学びの風土づくり
第4章 リーダーシップを磨く11の視点
- リーダーシップを磨くために必要な11の視点
第5章 リーダーが知っておきたい理論
- 実際に役に立つのがよい理論
- リーダーシップに関する理論
- 経験学習に関する理論
- キャリアに関する理論
- リーダーに役立つ理論のまとめ
参考文献