誰でもチームをゴールに導ける! プロジェクトリーダー 実践教本

誰でもチームをゴールに導ける! プロジェクトリーダー 実践教本/伊藤大輔(著) 日本実業出版社

誰でもチームをゴールに導ける! プロジェクトリーダー 実践教本

伊藤大輔 (著)
日本実業出版社

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本の詳細

例えばあなたが東南アジアに詳しかったとしましょう。友人と「みんなで東南アジアに旅行に行こう!」と話が盛り上がったら、みんなは「おすすめの場所は?」「どういうルートがいいか?」などと、あなたにいろいろと相談するはずです。もしくは、あなたが率先して旅行計画を立てるかもしれません。

誰でもチームをゴールに導ける! プロジェクトリーダー 実践教本/伊藤大輔(著) 日本実業出版社より

旅行だけではありません。ゲームソフトを買う、料理をつくる、パーティーを開催する、車を買う、家を建てる‥…。どんな場面でも、知識や技術がある、もしくはそれをやりたいと思うことで誰もがリーダーシップをとっているのです。

ではなぜ、仕事になるとそれができなくなってしまうのでしょうか。

この悩みに結論から申し上げると、「リーダーになれない」のではなく「リーダーになろうとしていない」のです。

「リーダーになろうとしていない」というのは特定の誰かが悪いわけではありません。「リーダーを任命する人」と「リーダーを期待されている人」のボタンの掛け違いや、意識の齟齬(そご)があるためです。まずこれらを解決し、「リーダーになれない」と思ってしまう障害を取り除く必要があります。

ここでひとつ質問です。

プロジェクトでは、要求事項を満たす成果物を期日までに納品するための計画書を作りますが、リーダーシップを発揮するための計画を事前に作ったことはありますか?

おそらくほとんどの方がないと答えるでしょう。そうなんです。「リーダーシップを発揮するための計画書」という概念はあまりありません。というのも、本人のコンピテンシー(能力や行動特性)として捉えることが多いからです。

計画もなくリーダーシップを発揮するというのは、「突然航空チケットを渡されて飛行機に乗り、着いたのが全く知らない土地で、さあ今から自由に旅行してください」、と言われているようなものです。

 
読んでおきたいコールセンター参考書リーダーのための参考書

目次

はじめに

第1章 プロジェクトでは誰もが結果を出すリーダーになれる!

01 リーダーになるためには「基本計画書」が不可欠
02 リーダーとしての「5W1H」を持てば、誰もがリーダーになれる
03 制約思考を突破する! — 成し遂げたいという情熱が大切
04 カリスマ型ではなく、自分に合った「リーダーシップ論」で
05 OPENNESSの心構えで! — まずはリーダー自身が自己開示する
06 リーダーが「OPENNESS」を実践することでチームが成長する
07 プロジェクトの目的・意義を皆で共有する「目標設定」を持て
08 プロジェクト発足初期(プロジェクト立上げ時/計画時)は相手を知ることに注力
09 条件適合理論 リーダーシップにはいろいろな型がある
10 各自のコンピタンスとコミットメントをはかり、「型」を用いる
11 リーダーシップに特化したステークホルダー管理表を作る
12 ステークホルダーやメンバーの力を最後まで信じる
13 リーダーにも得意分野と不得意分野がある
14 プロジェクトリードに、権限は必要か?

第2章 プロジェクトのリーダーは最後まで「ゴール」にこだわる

01 ゴール設定がすべてを決める — 要求事項調整の重要性
02 チームの構成は「戦隊レンジャーもの」の相互補完関係から学ぶ
03 目標達成のポイントは桃太郎にあり — メンバーとしての犬、猿、雉の役割
04 利害関係者を満足させるステークホルダーの「期待マネジメント」
05 小さなワークパッケージにも「ガントチャート」(工程表)を設定する
06 能力より少しだけ高い目標「ストレッチ目標」を設定する
07 節目ごとに、「マイルストーン」でゴールを再確認する

第3章 ゴールに向かう「過程」でプロジェクトリーダーの特徴を出そう!

01 プロジェクトの5大要素のバランスを徹底的に意識する
02 ゴールへの過程における、計画と現実のズレの是正、予防について
03 リーダーに求められるレポーティングの3大要素とは
04 所用期間が最も長い経路「クリティカルパス」に着目する
05 コストの進捗管理にどのように対応するか
06 リスクの進捗管理にどのように対応するか
07 「カオスの縁」を維持し、組織を活性化し続ける

第4章 プロジェクトにおけるコミュニケーションを高める方法

01 大前提となる「送信者-受信者コミュニケーションモデル」
02 コミュニケーションのスタートラインは「キックオフ」から
03 メンバーのコミットメントを引き出す「ワーキングアグリーメント」
04 メンバーのプラスの特性を見極め評価する「定量評価」と「定性評価」
05 委任(デリゲーション)の5ステップを押さえる
06 反発をくみ上げる「反発のマネジメント」
07 モチベーションを高める2つの要因「衛生要因・動機付け要因」
08 自分の「手足になる人」に加え「脳になる人」もメンバーに入れる
09 適切に褒めることと叱ることでモチベーションを上げる

おわりに

 
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