人の心を一瞬でつかむ方法 人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学
ジョン・ネフィンジャー(著)マシュー・コフート(著)熊谷小百合(翻訳)
あさ出版
本の詳細
「強い人」は、その意志の力で物事を成し遂げることができます。「強さ」はその人が、どれだけ世の中を思い通りに動かせるかを計る尺度です。
強さを感じさせる人は世間の注目を集めます。その力がどのように使われるのか — 自分にとってプラスに働くのか、それともマイナスになるのかが気になるからです。
「強さ」とリーダーシップは切っても切れない関係にあります。人は常に強いリーダーを求めています。強い人間は集団を脅威から守ってくれるからです。潜水艦の乗組員チームであれ、学校の友人グループであれ、「強さ」はリーダーシップに欠かせません。
「強さ」は二つの基本要素 — 世界を動かす「能力」と「意志の力」– から成り立っています。「能力」と「意志の力」がここではキーワードとなります。
この場合の「能力」には、世界を動かすために必要なあらゆる資質 — 体力、技術的スキル、社交術、苦労して手に入れたノウハウなどが含まれています。
複雑なセンテンスは必ずしも「強さ」を感じさせません。
さまざまな理由によって、私たちは、「複雑なセンテンスよりも単純なセンテンス」を、そして、「否定文よりも肯定文」を理解することに長けています。華麗なる弁論テクニックを見せびらかしたい気持ちはわかりますが、レトリックを駆使して「強さ」を発揮すればするほど、聴衆の理解度は下がってしまいます。
また、いたずらに複雑な言い回しを使うことは、もったいぶった印象を与え、反感を招きます。明快さやロジックの欠如のために、むしろ「強さに欠けた」イメージを与えてしまうのです。
古典的なレトリック技術は、「強い言葉」を生み出す上で今なお大きな効果をもっています。
目次
- はじめに
- プロローグ
- スーザンとエドワードの出会い
- 強さと温かさ — 二つの観点
- あなたの「強さ」と「温かさ」をセルフチェックする
Part 1 人は人を「強さ」と「温かさ」で評価する
- 「強さ」は二つの要素から成り立っている
- 意志の力は高めることができる
- 「温かさ」とは何か?
- 「強さ」と「温かさ」の戦い
- ハロー効果とシーソー現象
- ビートルズとアイン・ランド
- どうすれば「強さ」と「温かさ」を両立できるのか?
- 「強さ」と「温かさ」のジレンマ
- Column 1 「強さ」と「温かさ」の生物学
Part 2 人はみな、「見た目」と固定観念に縛られる
- あなたはどんな手札をもっている?
- 男性は強くて女性はか弱い?
- 困難がつきまとう女性リーダー
- ヒラリー・クリントンの苦悩
- 女性のための三つの戦略
- 年齢による「強さ」と「温かさ」
- 顔立ちが与えるインパクト
- ホルモンが顔をつくる
- 美しい人は本当に得か?
- 美しさの方程式
- 「平均顔」に「強さ」をプラス
- なじみの顔が美しい
- 体型がもたらすイメージ
- 障害のある友人、ダニエルの「強さ」
- Column 2 ベビーフェイスの苦悩
Part 3 「強さ」と「温かさ」をアピールする効果的な方法
- 「持ち札」以外ならコントロール可能
- 非言語コミュニケーションを活用する
- 空間を支配する身のこなし
- 背筋を伸ばすだけでガラリとイメージアップ
- ハイパワーなポーズをとるだけで強くなれる
- 歩くときに先に出るのは頭か胸か?
- 手と腕の動きをコントロール
- イエス・キリストの姿勢は究極の温かポーズ
- 「魔法のボール」という簡単なテクニック
- どうして非言語シグナルがより人格を表すのか?
- ボディタッチのルール
- 表情は万国共通のメッセージ
- 笑顔そのものにパワーがある
- 笑顔にはバリエーションがある
- 間が抜けた笑顔に注意!
- お手本はクリント・イーストウッド
- 適切なアイコンタクトを活用する
- 恋に落ちる声!?
- 声を科学する
- 対話の主導権を握っているのは誰か?
- 「つなぎ言葉」と「語尾上げ」に用心!
- ファッションとイメージの気になる関係
- ファッションが主張するもの
- Column 3 笑顔のレッスン
Part 4 「この人と一緒にいたい」と思わせる聞き方・話し方
- 意識・無意識に働きかける言葉
- レトリックの基本要素
- 適切な言葉のトーンを採用する
- ロバート・ケネディのスピーチ
- 「輪サークル」の内と外
- 「輪」の中に入る方法
- 相手の第一声に注目する
- バックグラウンドの共有だけでは内側に入れない
- 実績の過度のアピールは禁物
- 「輪」のテクニックのメリット
- 相手がこちらに不信感を抱いている場合にも有効
- ユーモアのあるストーリーテラーになる
- さらなるステップのために
- 自分の行動パターンを見つめ直す
- 自己コーチング
- Column 4 クラーク・ケントの電話ボックス
- エピローグ
- 奥付
人の心を一瞬でつかむ方法 人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学
ジョン・ネフィンジャー(著)マシュー・コフート(著)熊谷小百合(翻訳)
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