相手に本音を語らせて、思いのままに動かす技術

相手に本音を語らせて、思いのままに動かす技術

相手に本音を語らせて、思いのままに動かす技術

田中和義(著)
明日香出版社

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本の詳細

さて、1位は「聞き上手」ですが、人は誰でも相手に自分のことや自分の考えを話したいという欲求を持っています。ですから自分の話を受け入れてくれ、そして共感しながら聞いてくれる相手に対しては好意を寄せます。つまり、「聞き上手」が第1位にランキングされるのは当然なことと言えます。

しかし、このアンケートとまったく同じ質問を男性に対して行ったところ、男性の回答では、なんと第1位は「話し上手」でした!

男性は「相手が喜ぶ話を上手にできること」が、女性に好かれる条件だと思い込み、最も重視していたのです。

女性は男性よりもおしゃべりが好きと言われています。当然、好きになる対象は自分の話を「へぇ、それでそれで」と受け止めながら、「うんうん、わかるわかる」と共感を示してくれる「聞き上手」な男性。
あなたも、自分の話をしっかりと受けとめてくれる人に、心を開いて本音の話をした経験、ありませんか?

あなたが恥ずかしいと思っている話は、実は、相手にとっては興味深く、あなたの人間らしさを感じられるありがたい話なのです。そして相手はあなたの自己開示に応えようという気持ちが働き、「実は私も‥‥」と本音を話し出すのです。

繰り返しになりますが、慎重な相手から本音を聴きたいときには、まずあなたから自己開示しましょう。相手が隠している本音を聴きたいならば、まずは自分から本音をさらけ出す。人間関係のギブ&テイクの論理がここにも働いているのですね。

「返報性の法則」は、社会心理学のロバート・B・チャルディーニが発表した法則です。
その内容について「人は誰しも、他人がこちらに何らかの恩恵を施したら、自分も似たような形でお返しをしなければならない、と感じるものだ」とチャルディーニは言っています。

私たち人間の心理にはそういったルールがあるため、私たちは、本音を引き出して自分のことを認めてくれた相手に、似たような形でお返しをしたくなります。つまり、相手もあなたの言うことを受けとめ、認めてくれるようになります。こうやって、いい人間関係ができていくのです。

目次

第1章 本音を引き出せば、人間関係は好転する

  • 01 本当は本音を語りたいのが本音!
  • 02 人に好かれたいなら、本音を引き出そう
  • 03 相手の本音を引き出して、信頼関係を作る!
  • 04 本音を引き出してくれた相手に働く「返報性の法則」
  • 05 恥を自分からさらすと、相手も応える「自己開示の返報性」
  • 06 本音は隠すだけでなく、自分で気づいていないこともある

第2章 相手の信頼を勝ちとる印象力

  • 01 初対面の人間に対し、相手が考えていることは?
  • 02 見た目で相手にいい印象を与える5つのポイント
  • 03 話す内容で相手に安心感を与える
  • 04 あなたの実績と有能さで相手に「期待感」を感じさせる
  • 05 「見た目」があなたの印象を決めてしまう
  • 06 あえてギャップも作ろう!憎めない人柄を印象づける
  • 07 出会って3回目までが勝負!3回であなたの印象は固まってしまう
  • 08 「ほめ」言葉で相手の心をわしづかみする

第3章 警戒心をとり除き、心の距離を詰めていく雑談術

  • 01 雑談が持っている4つの法則
  • 02 意味がなければないほど目的を果たす!「無意味有益の法則」
  • 03 テーマがなければ質の高い雑談になる!「支離滅裂の法則」
  • 04 相手を主役に仕立てれば、雑談は盛り上がる!「みこし担ぎの法則」
  • 05 お互いの共通点が見つかるたびに、どんどん親密になる!「打ち解けの法則」
  • 06 雑談を作るのに効果的な12個の王道ネタ
  • 07 ビジネスシーンに合わせて雑談を作る
  • 08 雑談ではじめて、雑談で締める

第4章 相手の想いを芋づる式に引き出す聴く技術

  • 01 太古から聴く技術は重要だった?
  • 02 このように聴けばうまくいく「聴き方」の鉄則7か条
  • 03 相手の気持ちを盛り上げる「ヘーナンダーの法則」
  • 04 相手の話に「タイトル」をつけてあげる
  • 05 意図がわかりづらい質問は避けよう!
  • 06 相手のこだわりはS・T・Pでほめちぎれ!

第5章 相手が「自分の本音」に気づく質問力

  • 01 相手が気づいていない本音を引き出し、人間関係を好転させる
  • 02 相手が気づいていない本音を引き出す5つのフレーズ
  • 03 相手が語りながら、自分の本音に気づく「オートクライン効果」
  • 04 相手にじっくり考えさせる質問とは?
  • 05 考えずに答える「限定質問」
  • 06 相手に深く考えさせる質問をしたときは「沈黙のスキル」
  • 07 ワクワクさせる「未来質問」だからうまくいく!
  • 08 相手の気持ちを沈ませる「過去質問」

第6章 本音を聴いたあとの対応方法

  • 01 本音には共感を示せばOKのものと、応援してあげたいものがある
  • 02 ぜひとも応援してあげたい、願望系の本音
  • 03 あと出しじゃんけんで提案する
  • 04 質問で人を動かす
  • 05 リクルートの人材育成のコツは質問にあった
  • 06 一時的に動かすだけでは意味がない

 
相手に本音を語らせて、思いのままに動かす技術

相手に本音を語らせて、思いのままに動かす技術

田中和義(著)
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