仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

安達裕哉(著)
日本実業出版社

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本の詳細

もちろん、これは新卒にかぎった話ではありません。中途採用においても、まず多くの企業が気にするのは、その人物の「コミュニケーション能力」であり、そのほかの能力は、「コミュニケーション能力」があることを前提として判断しているようにも見えます。

しかし、なぜ現代はこれほど「コミュニケーション能力」が重視されるのでしょう。

1つには、ますます知識が専門分化しており、「専門家同士の協力」なくして、成果をあげることができない、という現実があげられます。

たとえば、webサービスの開発・運営をとっても、アプリケーションのプログラマー、インフラのエンジニア、デザイナー、マーケター、ビジネス・プロデューサー、それぞれに深い専門知識が求められ、しかも彼らの知識が有機的につながらなければなりません。

また、自社だけではなく、広告代理店のメンバーや、フリーランスのエンジニアが出入りしており、彼らのマネジメントを行うマネジャー、法的なリスクについては法務など、携わらなければならない専門家は膨大な人数にのぼります。

このように現代は専門知識によって組織に貢献する労働者、「知識労働者」が中心となる世界です。

そして、知識労働者はその力を結集するため、「専門知識」と「コミュニケーション能力」の両者を兼ね備えてはじめて業績に貢献できるのです。

2つ目には、会社のコアメンバーが行う定型業務の減少があります。

現在は中小零細規模の企業に至るまで、「定型的な業務」はソフトウェアやクラウドソーシング、外部リソースに委託し、付加価値の高い領域に集中して業務を行わなければ、競争に勝ち抜いていくことができません。

すると、会社のコアメンバーが行う仕事は必然的に、クリエイティビティが求められる非定型業務です。しかし、非定型業務は本質的に「試行錯誤」を含みます。すまり、「試してみなければわからない」「失敗したら改善してやり直す」というサイクルを回し、徐々に成果が出るように仕事の質を高めていくい過程を必ず含みます。

そして、この「改善活動」は1人ではできません。改善をする、ということは、さまざまな視点からアイデアを出し、より成果につながるアイデアを求める行為にほかならないからです。

したがって、ここにおいても「コミュニケーション能力の有無」は、死活問題なのです。

目次

はじめに

第1章 「コミュニケーション能力」の正体

  • 人にきちんと「伝わる」ようにするために、知っておくべきこと
  • 真のコミュニケーションと、上辺のコミュニケーション、何が本質的に異なるのだろうか
  • 「コミュニケーション能力」とは、言ってしまえば「気が利くかどうか」
  • 「会話のうまい人」とそうでない人の決定的な差はどこにあるか、ようやくわかった
  • コミュニケーションの要諦「察してくれ」に甘えないこと

第2章 なぜ、企業から「コミュニケーション能力」は求められ続けているのか

  • 人事部が学生に「学校」と「会社」の評価の違いについてホントのところを説明した
  • なぜ、志望動機が「スキルアップしたいから」ではいけないのか
  • 就活で「コミュニケーション能力」が重視される理由を簡潔に説明する
  • 「企業が採用したい人」は「コミュニケーション能力の高い専門家」に変わってきているという話
  • 「コミュニケーション能力」が最も貴重な能力となる時代

第3章 どうしたら「コミュニケーション能力」は身につくのか

  • 知っていても、知らないふりをしたほうがコミュニケーションはうまくいく
  • 「聞き上手」は要するに「いい人」です
  • 「1を聞いて10を知る人」になるためのコミュニケーション術
  • 「悩みを相談できる人がいないんです」と言う人は、「相談ベタ」を直すといいですよ
  • 「きちんと質問できる人」になるための5つのポイント
  • 「話が浅い」とはどういうことか

第4章 「コミュニケーション能力」を高めるために、日頃からできること

  • 人にアドバイスをするときに厳守すべき6つのステップ
  • 知識レベルに格差がありすぎると、「普通に話しているだけ」なのに相手にとっては「バカにされている」ように感じる
  • 自慢話を聞いてもイラつかないで済む方法
  • マウントしてくる人はかわいい
  • 人に仕事を依頼するのが上手な人は、こうやって頼んでいる
  • 「提案のコンペ」で勝率を劇的に上げる方法
  • 「承認欲求の強い人」は認められず、逆に「承認欲求のない人」ほど評価されるという皮肉
  • 「よい人間関係」は衝突することを前提としている

第5章 「知的能力」と「コミュニケーション能力」を兼ね備えて、はじめて成果を出す能力となる

  • 「知的」であるかどうかは、5つの態度でわかる
  • 「知的能力」を活かすには、「コミュニケーション能力」が不可欠
  • 「リーダーシップ」とは、わかりやすく、魅力的な物語を語る力のこと
  • 「おまえのために言っているんだ」って、絶対に言わないほうがいいですよ
  • 「任せた仕事」を確実にやってもらう4つの方法
  • 「意見を求められること」をひどく恐れる人がいる
  • 「代案なしの反対」存在価値はあるか
  • 知らず知らず「上から目線」になっている人の特徴
  • こんな人は、会議に参加させてはいけない
  • 何より残念なのは、知的に優れているのに「コミュニケーション能力」が低い人

おわりに
 
仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

安達裕哉(著)
日本実業出版社

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