ヨッピー(著)
幻冬舎
本の詳細
今、この本を手に取り、このページを開いている貴方はきっと「このままこの仕事を続けていていいのか」とか「会社が倒産しそう」といった、「仕事への不安」を抱えているんだろうと思う。
もし貴方が「貯金8億あるし株も土地もあるしヒルズ住んでるし車ポルシェだし」なんて人ならきっとこの本を手に取らないだろうし、取る必要もないと思う。
そんなふうに「仕事」「生きかた」について悩む人を小馬鹿に出来るような恵まれた環境にいる人は圧倒的にごくごく少数で、世の中の大多数、9割くらいの人は冒頭で言ったような不安を抱えながら生きている。僕だってそうだった。
「仕事に対する不安」を抱えているのであれば、そのまま放置しても間違いなくその不安は解消されないし、放置する事はむしろ不安を増大させていくはずだ。宿題はやっつけてしまわない限り、どんどんあなたの心に重くのしかかってゆく。夏休みに終わりがあって宿題に締切があるように、人間にだって締切がある。人間の締切、つまりは誰しもが加齢と共に必ず衰えてゆくからだ。
「こいつ、偉そうに何言ってやがる」と言う人もたくさんいるかもしれないけど、5年前にサラリーマンを辞め、いまだに定職にも就かずに遊んで暮らしているような僕があんまりそういう不安を抱えていなくて、「世の中って意外と楽勝やんけ」くらいに思いながら生きているのだ。
本来であれば、僕のような「会社員」という身分保証から離れたフリーランスなんて不安定極まりない職業で不安を抱えながら仕事をするのが宿命みたいなものなのに、そんな僕がなんで「楽勝」なのかそれについてこの本では書いていきたい。
そういう古いタイプのライターと僕の一番大きな違いは、僕はインターネットでしか記事を書いていない事だ。WEB限定、つまり「WEBライター」と呼ばれる職業についている事になる。実際、週刊誌や新聞といった紙の媒体には取材をされた事があっても自分で書いた原稿を載せた事はほとんどない。つまりはこの本が僕にとっての紙媒体デビューという事になる。
「風呂に入る仕事」「市長とゲームをやる仕事」なんて言ったら「こいつ頭大丈夫か?」と思われるかもしれないけど、実際これで収入を得ているのだから仕方ない。僕のやりかたが「古いタイプのライター」とは少し違う事がわかって貰えるかと思う。
目次
第1章 会社員に向いてないサラリーマン
- 僕の仕事を紹介します
- 新卒で入った会社の仕事が死ぬほどつまらなかった話
- 会社でふざけちゃいけないのは当たり前、なのか?
- 個人のやりがいがない方が、組織が上手くまわるという不幸
- 日本の大企業はなぜダサいのか
- ノーギャラでも「オモコロ」の仕事を続けた理由
- 上司や恋人に責められても続けた理由
- 人は幸せになるために生きている
- そして、会社を辞めた
- タガが外れたら、むしろ儲かるようになった
- 好きで仕方がない事を仕事にした方が断然強い
第2章 趣味をお金に変えよう
- こっそりと、2足のわらじを履こう
- すぐに稼げる、なんて美味い話はない
- せっかく会社を辞めたのに、やりたくない仕事をやる羽目にならないための心得
- 「好きなものが見つからない」という人は単にまだ気づいてないだけ
- 「消費する趣味」と「生産する趣味」の違い
- 人に見られることで趣味は発展してゆく
- 情報は発信する所に集まる
- 趣味を「生産型」に変えるのはそんなに難しいことじゃない
- 続けてさえいれば、お金はあとからついてくる
- 会社を辞めても良い3つの条件
- 僕の収入に関する本当の話
- 確認しておきたい、会社を辞める事のメリットデメリット
第3章 明日クビになっても生き延びるための思考法
- 「わかる未来」についてとことん考える
- 紙媒体に書かずに「WEBライター」になった理由
- 儲かりそうな椅子の探し方
- 「儲かる椅子」の見分け方
第4章 逃げるが勝ち!の仕事術
- ライバルに勝つために「ちょい足し」のススメ
- 日本人は「戦略」を考えるのが苦手
- 自分にとっての「神様」は誰なのか問題
- 僕がインターネットで「怒る」理由
- 価値観がブレそうな付き合いはしない
- 六本木の会員制バーには行くな
- アイデアは道端に落ちてる
- ゴールはプーチンと戦うこと
- ウケる記事には方程式がある
- 「使える魔法」は使いまくろう
- 勝てない相手からはとっとと逃げよう
- 見栄のためのお金を費やすのは2流の証拠
- 「人脈」は「実力」の付属品である
- とりあえず水風呂に入ろう
あとがき
ヨッピー(著)
幻冬舎