すべての「見える化」実現ワークブック:可視化経営システムづくりのノウハウ
本道純一(著)
実務教育出版
本の詳細
社員の意識や経営体質を大きく変えるために、戦略レベルから現場活動レベルまで、情報の「ビジュアル化」「オープン化」「共有化」をどう進めるか? 経営革新手法の実践ノウハウ書。
「ビジョン・戦略・戦術マップ」や「アクションシート」「モニタリングシート」など、作業を進めていくうえで活用自在な35種のワークシートを別冊添付。
「可視化経営」とは、企業行動の実体を可視化することで、経営者から現場の一社員までがセルフマネジメントできるようにする自律協調型の組織運営手法であり、仮説→検証スパイラルを高速回転させるスピード経営を実現するものです。
本書は、筆者がこれまでコンサルタントとして従業員数名の零細企業から数百名の中堅・中小企業の経営革新を支援してきたなかで培ったノウハウのすべてを凝縮した、「可視化経営」の実践ガイド型ワークブックです。
ますます求められる意思決定のスピードアップを実現するために、いま注目される経営変革のフレームワーク「可視化経営」。
(株)NIコンサルティング代表である著者が、数多くの企業の経営革新を支援してきたなかで培ってきたノウハウを凝縮した可視化経営の実践ガイド型ワークブック。プロジェクトのスタートから経営コクピットの完成まで、プロセスを追いながら、考え方、作業の手順を具体的に示している。(先行指標(KPI)結果指標(KGI)の作成、アクションプラン、モニタリングシステムの設計など)
巻末には別冊のワークシート集を添付。「ビジョン設定シート」「戦術マップ」「スコアカード」「モニタリング情報設計シート」など、作業に欠かせない35種のワークシートを本文から取り外して利用できる(ダウンロードも可)。
目次
第1章 経営の「見える化」が、企業生き残りの必須条件に
- これからずっと続く人口の減少
- 手探り状態の経営を乗り切るには
- インターネットの普及による購買行動の変化
- 個人戦から団体戦へ、不可欠な営業スタイルの変革
- 仮説→検証のしくみが企業の命運を分ける
- 「見える化」と「可視化」
- 経営の成果を最大にするマニュアル
第2章 可視化経営がもたらす多くのメリット
- ビジョンや戦略が理解しやすくなることのメリット
- 現場活動のプロセスをリアルタイムで把握できることのメリット
- 目に見える情報が全体的に共有されるメリット
第3章 あなたの会社の「可視化経営度」をチェックしてみよう
- 3つの組織階層の役割
- 可視化経営度診断の狙い
- 可視化経営度診断の解説
- 7つの「見える化」
第4章 可視化経営プロジェクトのスタートに向けて
- 経営のカーナビシステム
- 経営改革プラン構築のための7ステップ
- 経営改革プラン策定プロジェクト発足
- プロジェクトチームの体制
- ワークショップで検討プロセスの「見える化」
- ファシリテーションの7つ道具
第5章 Step1(戦略の可視化1)経営理念・使命を再確認する
- 自社の経営理念を理解する
- 経営理念を分解した事例
- 自社の経営理念を指命で具体化する
- 経営理念に求められる真・善・美
第6章 Step2(戦略の可視化2)20年後の将来ビジョンを描く
- 経営理念とビジョンの関係
- プロジェクトメンバーの「人生目標設定シート」を作成
- 全個一如スピリットで「ライフカレンダー」をつくろう
- 「なりたい姿」と「あるべき姿」を表明する
- せっかくなら、ダントツ一番を目指そう
- 自社の事業ドメインを機能的ドメインで宣言する
- 自社のビジョンは必要なのか
第7章 Step3(戦略の可視化3)ビジョン、戦略、戦術をマップ化する
- バランス・スコアカードとは
- 「ビジョンマップ」作成のポイント
- 「戦略マップ」作成のポイント
- “ダメダメ戦術マップ”の4類型
- 「戦術マップ」作成のポイント
- 「戦術マップ」を作成するための現状分析のコツ
- SWOT分析から将来環境を考える
- TOWSによる戦略の導出
- 財務の視点の戦略目標を設定しよう
- 顧客の視点の顧客ニーズ抽出
- 顧客の視点の顧客ニーズ集約
- 顧客の視点での顧客ニーズの優先順位づけ
- 業務プロセスの視点の戦略目標を設定しよう
- 人材と変革の視点の戦略目標を設定しよう
- 2つのロジックツリー
- それぞれの「可視化マップ」の関係
- 「可視化マップ」のタテの因果関係とは
- 「可視化マップ」のタテの因果関係の検討
第8章 Step4(マネジメントの可視化1)スコアカードを作成する
- 楽天イーグルスにおけるスコアカードのヨコの因果関係
- 戦略目標の重要成功要因(CSF)を洗い出す
- 目標や基準があるから意識できる
- 重要成功要因(CSF)の結果指標(KGI)を作成する
- 結果指標(KGI)の先行指標(KPI)を作成する
- 評価指標の作成は、グ・タ・イ・テ・キ・ニ
- 結果指標(KGI)と先行指標(KPI)の例
第9章 Step5(マネジメントの可視化2)アクションプランを決定する
- 先行指標(KPI)のアクションプランとは
- 経営者の思いは、なかなか伝わらない
- コミュニケーションの量と質を見直す
- 「アクションプラン検討シート」の作成
第10章 Step6(現場情報の可視化1)モニタリングシステムをつくる
- 結果指標(KGI)と先行指標(KPI)のモニタリング先の設計
- 「スコアカード・モニタリングシート」の作成
- モニタリングのチェックポイント
- 現場情報収集システムを構築する
- IT 日報活用のための日報成長過程
第11章 Step7(現場情報の可視化2)経営コクピットを完成させる
- カギを握るPDCAサイクルの回転スピード
- 「経営コンパスコープ」とは
- 「経営コンパスコープ」の機能とグラフパターン
- 単なる”見える化”ではなく、「視・観・察」で意志決定
- 「経営コンパスコープ」を実際に使ってみよう
- 現場の”見える化”に必要な価値観とは
第12章 可視化経営の策定に取り組んだ2つの実践事例
- 卸売業H社の可視化経営実践事例
- メーカーS社の可視化経営実践事例
すべての「見える化」実現ワークブック:可視化経営システムづくりのノウハウ
本道純一(著)
実務教育出版