自衛隊メンタル教官が教える・心の疲れをとる技術

自衛隊メンタル教官が教える・心の疲れをとる技術
自衛隊メンタル教官が教える・心の疲れをとる技術
下園荘太
朝日新聞出版

本の詳細

「自分の行動評価も「7:3 バランス」で行なう」より

昨日は、嫌なこともあった。
しかし、思い出してみると、良い事もあったのだ。

些細なことでいい。

例えば、
夕食に好きな芋きんとんが出た。
電車の乗り換えがスムーズだった。
かっこいいスポーツカーを見た。
仕事は思ったより早く終わった。
彼女から電話があった。
仕事のキャンセルがあり
来週のスケジュールに余裕ができた。
いつもは無愛想な娘が、返事をした。
などなど。

そんなつつましやかな「良い所」を三つ、
見つけて発表する。

しかし、もしこれだけだと
「でも、悪い事もあった、
それを無視しているのは、嘘っぽい」と
感じてしまうだろう。

そこで、悪いところも一つだけ挙げる。
たくさんあるだろうが、一つだけだ。
良いところ三つに、悪いところ一つ。

正確ではないが、7:3バランスだ。

それは、「改善策」を一つ挙げるという作業。
悪いところを、それだけで終わらせて記憶にしまうと、
単なるネガティブな記憶になってしまう。

必ず、対策までセットにして、記憶にしまうべきなのだ。
ここでの「対策」は万全でなくてもいい。

自衛隊のメンタルヘルスの教官が、
心身を疲れさせずに整える術、
「心のエネルギー」の上手なマネジメント方法を
実践的にアドバイス。

現場経験を数多く積んできた著者が、
実践スキルとして構築した
メンタルトレーニングの理論、技術を紹介。

「心のムリ・ムダ・ムラ」を防ぎ、
バランスよく生きていく、いくつもの「知恵」を紹介しています。

組織を率いる管理職や、
リーダーにも役立つ内容が満載です。

目次

1章 ムリしすぎて潰れないために
― 早め、早めに疲労をとる技術


(1)ムリを重ねる人の共通点
・ムリを称える日本社会
・個人のムリは「4つの面」に表れてくる
  [ムリは3段階で進行する]
  第1段階 = 普通の過労段階
  第2段階 = 別人化の始まり
  第3段階 = 別人化
・組織への影響 ― ムリは知らない間に組織にも忍び寄る
・ムリを重ねた人のその後の人生への影響
・ムリを溜めやすい人の特徴(1)= 「子供の心の強さ」しかない
・ムリを溜めやすい人の特徴(2)= 短期目標で乗り切る癖がある

・ムリを自覚しにくい四つの理由(1)= 人に備わった「麻痺のシステム」
・ムリを自覚しにくい四つの理由(2)= 疲労の質
・ムリを自覚しにくい四つの理由(3)= 比較によって評価する癖
・ムリを自覚しにくい四つの理由(4)= 疲労による負担感の変化

・「自分のせい」が短期的には一番楽
・「だったら、死んだほうがいい」と極端に考えてしまうメカニズム
・ムリしなくても生きられるのに、ムリする矛盾の時代

(2)個人のムリの防ぎ方
・「ムリするな、なんてムリ! 」と開き直る前にできること
・ムリを防ぐには第2段階までが勝負 ― まず疲労に気づく
・「時間」で疲労を管理する
・「頑張らない自分」を認める ― 価値観の修正トレーニング
 (1)「方針変更」ではなく「追加」と考える
 (2)無意識と意識の折り合いをつける「目標の7〜3バランス」

・具体的な目標設定で、自己評価を上げる
・「しがみつき」に注意
・「動」と「静」のストレス解消法を持つ

・生きるために必要な「三つの自信」
・日本人が、ムリしていても休めない理由
・ムリを続けると、結局会社に迷惑をかける
・日本人の休み方の作法
・災害など、ムリしなければならない時もある
・ムリが第3段階に達した場合は、専門家の力を借りる
・しがみつきは、直そうとしない
・性格を直そうとしない

(3)組織のムリを防ぐために、上司がするべきこと
・上司は部下を早い段階で戦力離脱させる
・小さなムリやムダは当たり前
・大きなムリはリーダーシップの失敗と心得よ
・成功論やリーダーシップ論に煽られない
・良いリーダーが部下のムリを生み出す?
・チンギスハンが指揮官を選んだ基準
・2段階目標で優秀な部下のムリを予防する
・ムリは、作業量の低いレベルでも生じる

・すぐに弱音を吐く部下への対応
・ムリを防ぐ仕組み = 部下にムリを言い出してもらう方法
・ムリの対策は、災害対策に似ている

(2)感情のムダ遣いを減らす方法
・感情疲労を避ける三つのポイント
・怒りのメリット、デメリットを整理すると
・軍隊に学ぶ「ダメージコントロール」の手法
・手順効果を使った訓練
 (1)まず、距離をとる(トイレに緊急避難)
 (2)呼吸、背伸びをする(体の合間を切る)
 (3)怒りの必要性を分析する
 (4)「七つの視点」による冷静な状況の見直し
 (5)怒る前に、怒りのイメージトレーニングをする
 (6)理想的な怒り方をしているモデルを探す
 (7)記憶の棚にしまう
・年下の同僚に腹を立てているBさんの場合
・感情のコントロール訓練は「自信」を育てる訓練

3章 ムラのある人から脱却する
― 心の振れ幅を小さくする技術


(1)なぜムラが起こるのか
・ムラがある人は周りの信頼を失う
・ムラには二種類ある
・「過去の経験」と「エネルギー不足」という原因
・新型うつは、蓄積疲労型のうつ
・若者の新型うつのムラが、周りを疲弊させる構造
・リハビリ期のトラブルが増えている

(2)自分に合ったムラ対策を
・ムラを防ぐ自衛隊の「業務予定表」
・休息を計画し記録する
・「予備」の発想
・1年物のストレスと10年物のストレス
・ストレス見積もり表をつくる
・ストレス見積もり表で、年単位でムラを防ぐ
・ストレスを軽減する「昨日の振り返り」エクササイズ
・「満足7:不満3」での現状評価
・自分の行動評価も「7:3バランス」で行なう
・重症のムラは医療の力を借りる
・リハビリ期のムラは早すぎる復帰につながる
・体の声に従ってブレーキをかける
・アクセルを踏むタイミング
・軽症の場合、1ヶ月以上の休みはデメリットも
・部下の「新型うつ」への対応
・自衛隊の災害派遣 ― 組織におけるムラ対策
・組織のムラは「長径」に表れる
・しっかりと大休止を取る ― リーダーのペースの決め方
・ショックの後は喪に服する時間を
おわりに


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下園荘太
朝日新聞出版

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