入門者のExcel VBA ― 初めての人にベストな学び方

立山秀利（著）
講談社

本の詳細
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仕事や研究などでExcelを毎日のように使っていると、データの加工や集計で、同じ操作を何度も繰り返し、面倒になることはないでしょうか。たとえば、表からグラフを作成して印刷する作業を何度も行わなければならないとき、グラフ作成と印刷の操作を繰り返すことになります。

Excelには、そのような作業を自動化できる「マクロ」という仕組みが装備されています。マクロを使うと、グラフ作成と印刷のような、複数の操作をひとまとめにして、ワンクリックで実行することが可能になります。このマクロを形成しているのが「VBA」というプログラミング言語です。

質問にお答えしたり、理解度に応じて何通りか切り口を変えながら解説したりを繰り返すうちに、どこでつまずきやすいのか、何がどうわからないのか、どう解説されると理解しやすいのかなど、初心者の方々の悩みや要望を肌で感じてきました。そうして蓄積した経験とノウハウをもとに本書を執筆しました。

読者の方に、いきなり難しいプログラムを書かせようとはしていません。簡単な練習を積み重ね、機能の特徴を実感してもらいながら理解を深めてもらえるようにしました。

Excelの基本操作さえできれば、たとえプログラミング未経験者でも、この本一冊でVBAに慣れることが可能です。今までVBAで挫折した経験をお持ちの方でも、最後まで楽しみながら読み進められるはずです。

1章では、「マクロ」の概念から解説を始め、まずは、マクロと「VBA」の関係を把握していただきます。

2章では、VBAの記述で使うツールである「VBE」の使い方と、簡単なプログラムでメッセージを表示する方法を解説します。VBAでExcelを動かすことがどういうことかを体験できます。

3章では、VBAに欠かせない基礎として、「オブジェクト」と「プロパティ」、「メソッド」について解説します。それぞれの使い方と特徴について、簡単な練習をしながら学べます。

4章では、3章まで学んだことを活かしつつ、条件に応じて処理を使い分ける方法について解説します。

5章では、「繰り返し」と「変数」の使い方を簡単な基礎から解説します。本書でもっとも高度な内容ですが、ページ数を割いて、丁寧に説明を進めていくので、挫折する心配は無用です。

6章では「VBA関数」について解説します。簡単な内容に絞っているので、すぐに概念を把握できるはずです。

7章では、プログラムを簡略化する方法と、変数に関するミスを防ぐ仕組みの作り方ついて解説します。6章までで学んだ知識をもとに、無駄のないプログラムの書き方について学べます。