立石剛
かんき出版
本の詳細
今の時代、ネットで調べればいいノウハウがいくらでも手に入ります。
みなさんが伝えようとしているノウハウも、すでに誰かが教えていることかもしれません。もしかすると、勉強熱心な受講生はあなたが伝えようといていることを、事前にネットや本で調べて知っているかもしれません。
では、なぜセミナー講師が必要とされるのか?
それは、ノウハウを知っていても実際にはできていない人がほとんどだからです。
セミナー講師は、うまく話せる必要はありません。
セミナー講師は、漫才師や落語家ではありませんから、笑いが起きる話し方を身につける必要はありません。
もちろんアナウンサーでもありませんから、流暢に話すことも重要ではありません。
さまざまな職業や役割において、ふさわしい話し方があります。
受講生から「みんなが言っていることだよね」「この前読んだ本にも書いてあったな」「そんなこと知っているよ」と思われてはいけません。
たとえ、世間一般でよく知られているノウハウでも、「できているのか?」と問われれば、できていない人のほうが多いのです。それを実践に結びつけ、成果を出してもらうのがセミナー講師の仕事です。
ですから講師には、あたり前のことであっても「なるほど」「よし、やってみよう」と思わせるスキルが求められるのです。
目次
はじめに
第1章 あなたの伝え方は、なぜ受講生を動かせないのか?
- セミナー講師はうまく話す必要はない
- なぜ、あなたの伝えるノウハウは実践してもらえないのか?
- 人を動かせるセミナー講師の3条件
- 人気講師は、はじめの5分で何を伝えているのか?
- 自分の言葉で語る講師に受講生は心を動かされる
- 受講生の心に永遠の火を灯せる講師を目指す
第2章 登壇前に必ずやっておくべき、内容のまとめ方
- そもそも、なんのために伝えるのか?
- あなたのセミナーで救われる人は誰なのか?
- 受講生が抱えている悩みは何か?
- 自信を持って教えられるノウハウはなんなのか?
- 受講生がノウハウを実践することで手に入れるものは何か?
- 伝える内容はマインドマップで紙1枚にまとめる
第3章 受講生の心をつかむ! はじめの5分の使い方
- セミナーは、受講生が集中して聞ける環境をつくることからはじまる
- 人は自分のことをわかってくれる人の話を聞きたくなる
- 簡単にできて失敗しない!「つかみ」のテクニック
- ていねいな自己紹介がセミナーの成否を分ける
- 自己紹介は、自分の職業を説明することから
- 実績は数値化して伝える
- あなたがセミナーを語る正当な理由を説明する
- 「マイストーリー」を語って受講生の共感を得る
第4章 受講生を前のめりにさせる! 問題提起の技術
- なぜ、問題提起が必要なのか?
- すべての受講生があなたの話に興味があるわけではない
- 問題提起は受講生によって使い分ける
- 興味深いデータを見せて、問題に気づかせる
- 自らの成功体験を語って受講生に希望を与える
- 他社の成功事例を借りてくる
第5章 「今すぐやってみよう」と思わせる! ノウハウの伝え方
- セミナーで伝えるべきノウハウとは何か?
- ノウハウは3つにまとめて伝える
- ノウハウは拍子抜けするくらい簡単なものがいい
- どうすれば、簡単なノウハウをおもしろく伝えられるのか?
- ノウハウをフォーマット化して伝える
- ノウハウに魅力的な名前をつける
- ノウハウは、具体的なものと抽象的なものとを使い分ける
第6章 話し下手でもおもしろく伝わる! 事例・具体例の伝え方
- セミナーのおもしろさは具体例で決まる
- 具体例をビフォー・アフターで伝えるとよりおもしろく伝わる
- 体験談がよりおもしろく伝わる「RISMの法則」
- 難しいノウハウを瞬時に納得させてしまう「たとえ話」の使い方
- 第三者の言葉を借りて、説得力を補強する
- 新鮮な事例、具体例を仕入れる努力を怠らない
- 成功者にインタビューして事例を仕入れる
第7章 受講生の背中を押し、行動につなげる! セミナーの終え方
- 終わり方を間違えるとすべてが台無しに!?
- 心に刺さる言葉で短く締める
- 最後に講師が主役になってはいけない
- 1枚の写真を通じてラストメッセージを伝える
- 講師の言葉は人の生涯を支え続けることもある
付録 講師の伝える力を補う!スライド資料活用法
- なぜ、スライド資料を使うのか?
- 伝える力が上がるごとに、スライドの量を減らす
- 色や文字のフォントを自分のイメージと合わせる
- 写真を使うときに心がけるべきこと
おわりに
立石剛
かんき出版