伝え方が9割

伝え方が9割

伝え方が9割

佐々木圭一(著)
ダイヤモンド社

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本の詳細

そもそも、伝え方というのは、鍛えることができるでしょうか?

学校でも教えてもらったことはないですし、参考書もありません。一方で、明らかに伝え方がうまい人とへたな人がいるのは事実です。友達にも、伝え方がうまい人と、そうではない人、いますよね? うまい人はどこかで学んだわけでもありません。生きてきた環境により、長い間の経験として身についたのです。経験から身についてきたということが周知のことであるがゆえに、伝え方を「学べる」もしくは「鍛えられる」という発想は世の中にほとんどないのが事実。伝え方はセンスによるもので、手応えを持って身につけることができないものとされてきました。

あらためて。伝え方というのは、鍛えることができるのでしょうか?

その状態は、温泉のピンポンに似ています。仲間で温泉に行き、そこに台があればなんとなく触ってみるもの。誰でもピンポンはできますよね。

たいていそこに一人は経験者がいて、にわかに人気者になったりするものです。うまい方とそれ以外の方で何が違うかというと、コツを知っているかいないかが大きいです。「ラケットはぎゅっと握らず、リラックスしながらも鋭く振り抜く」「打つ方向を見るのではなく、打つ瞬間までボールを見る」。その2点を知るだけで、今この場で球筋がガラリと変わります。学ぶ人も珍しいと思いますが、3日間も学べば別人になります。

伝え方も同じなのです。誰でも話すこと/書くことはできます。でも、コツを知っているかどうかで勢いも、美しさも、別モノになります。

「いつもありがとう、山田さん。この領収書、おとせますか?」

たったこれだけの差で、成功率が上がります。理由が2つあります。

なぜなら、「ありがとう」と感謝するコトバに、人は否定をしにくいからです。これは、人間が生まれ持った本能で、自分を認めてくれる人のことを「サポートしたい」という意識が生まれるのです。

さらになぜなら、「山田さん」と名前を言われると、人は応えたくなるからです。これにより、山田さんは「この私」に対して感謝していると感じ、あなたのことをちょっと身近に感じます。人は、関係ない人には断りやすいですが、近い人には断りにくいですよね。

もちろん必ずOKがでるわけではありません。ですが、今まで0%だったものが、いくらかでもアリになれば、人生は明らかに変わります。認められなかったものが認められるようになります。受からなかったものが受かるようになります。

目次

はじめに 伝え方にはシンプルな技術がある

第1章 伝え方にも技術があった!
   ── なぜ同じ内容なのに、伝え方で「イエス」「ノー」が変わるのか?

  • 確率0%を、アリに変える!
    ── すべてのことで可能性が増えれば、人生は変わる
  • 大切だとわかっているのに、誰も鍛えていない「伝え方」
    ── 学校では教えてくれなかったこと。でも手に入れると人生の決めどころでスマッシュを打てる
  • 伝えることが苦手だった私
    ── コミュニケーションで悩み抜き、結果として突破に至るまでの道のり
  • 「伝え方に技術がある!」と気づいたできごと
    ── 伝え方が苦手だったからこそ気づき、技術として体系化できたこと
  • いちど知れば、伝え方は一生あなたの武器になる
    ── 使えば使うほど磨かれ、鋭くなる伝え方の剣
  • どんな資格より、まず伝え方を学べ
    ── 就職でも、昇進でも、あなたを最後まで守ってくれるのは、伝え方
  • 個人発信力が求められている時代
    ── お店オススメより、バイトのゆっき〜オススメが求められる
  • コトバの一般常識にサヨナラ
    ── 正しい言葉づかい、教科書の国語は実践で役に立たない
  • ほとんどすべての人が自己流。つまり学べば突出できる
    ── 個人発信の今こそ学ぶチャンス。他の人はまだ気づいていない
  • 第1章まとめ

第2章 「ノー」を「イエス」に変える技術
   ── あなたがこれからする頼みごとに「イエス!」をもらう具体的な技術

  • コトバは「思いつく」のではなく「つくる」ことができる
    ── 誰にでもつくれる方法がある。一般公開されていなかっただけ
  • 結果を変える「お願い」コトバのつくり方
  • 「イエス」に変える3つのステップ
     ステップ1 自分の頭の中をそのままコトバにしない
     ステップ2 相手の頭の中を想像する
     ステップ3 相手のメリットと一致するお願いをつくる
  • はじめは丁寧に、レシピ通りに
  • 「イエス」に変える「7つの切り口」
     ①「相手の好きなこと」
     ②「嫌いなこと回避」
     ③「選択の自由」
     ④「認められたい欲」
     ⑤「あなた限定」
     ⑥「チームワーク化」
     ⑦「感謝」
  • 「お願い」は相手との共作だ
  • この瞬間から、技術を使ってみる
     課題1 「自転車を置かないで」
     課題2 「ムダな電気を消して」
  • コトバの力だけで突破する
    ── モノでつるのではなく、コトバだけで相手の気持ちを変える
  • 「ノー」を「イエス」に変える技術を毎日に
    ── 選べないはずの、白い携帯を手に入れたコトバ

 [コラム] ふせんマジックを使う!
   ── あなたはまだふせんが持つ可能性の10%しか使っていない

  • 第2章まとめ

第3章 「強いコトバ」をつくる技術
   ── 感動スピーチも、映画の名セリフも、こうやればつくれる

  • 誰にでも、強いコトバはつくれる
    ── 例えば、感動するコトバはつくれるのでしょうか?
  • 世の中の情報量は、10年で約530倍になった
    ── 感動のないコトバは無視される時代
  • 同じ内容なのに強いコトバと弱いコトバがある
  • 「強いコトバ」とは?
  • コトバエネルギーをどう生むか
  • 「強いコトバ」をつくる5つの技術
     ①サプライズ法──超カンタンだけど、プロも使っている技術
     ②ギャップ法──オバマ氏、村上春樹氏も使う心を動かす技術
     ③赤裸裸法──あなたのコトバを、プロが書いたように変える技術
     ④リピート法──相手の記憶にすりこみ、感情をのせる技術
     ⑤クライマックス法──寝ている人も目をさます、強烈なメッセージ技術
  • 5つの方法を駆使すれば、無限にコトバはできる
    ── 周りの人から「コトバが変わったね」と言われる日
  • 人間の本能に基づいたコトバはグローバルだ
    ── どの国でも、どの人種でも使える技術
  • 10分で「強い長文」をつくる技術
    ── つまらなそうな長文を、読みたくなるものに変える! 超カンタン版技術
     ①先を読みたくなる「出だし」をつくる
     ②読後感をよくする「フィニッシュ」をつくる
     ③飛ばされない「タイトル」をつくる

 [コラム]  時間にゆとりのある方には、長文全体を強く!

  • メールは感情30%増量でちょうどいい
    ── 理解すべきは、デジタル文字の冷たさ!
  • 人を動かすのは、ルールではない。感動だ
    ── 本当に人が動くとき、それは心が動いたとき
  • 第3章まとめ

おわりに
あなたの宝の地図を見つけよう

 
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佐々木圭一(著)
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