10年後もつきあってくれる新規の顧客をゼロから育てるマーケティング

濱田将士（著）
総合法令出版

本の詳細
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本の詳細

今までより一層、お客様がお金を支払うことにシビアになっていることにも注目が必要です。「消費の二極化」、すなわち「価値のあるのもにはお金を払うが、価値のないものはなるべくお金を使わずにセーブする」という現象です。

こういう時代は、「売る」ではなく「買ってもらう」ことが大事になります。

人は心理的に「売られた」と感じると損した気分になりますし、逆に「買えた」と感じると得した気分になります。ですから、これからは「売るためのセールス」ではなく、「買ってもらうためのサポート」が集客やマーケティングのテーマになります。

すでにお客様のほうが多くのモノやコトを購入済み・経験済みであるため、いくら奉仕しても満足につながらず、尽くすことよりも選択肢を用意するという時代になりました。

たとえば、「オーガニック」という価値は、農薬などが人体に与える悪影響を教育することによって誕生します。

かつて情報発信を行なうことは、メディアなど影響力を持った一部の人たちに限られていました。しかし、今ではブログやSNSなどの個人情報メディアが発達したことで、誰でも情報発信することが可能になっています。

つまり、これまでは食にリテラシーの高い専門家がTVや雑誌などで農薬の悪影響について伝えるだけだったのが、今ではオーガニック野菜を作る生産者が自ら消費者に伝えることができるようになったのです。

これが今後の変化に対応するポイントです。

つまり、本書をお読みのあなたが先生となって、生徒であるお客様に商品の知識と価値を教えながら、買ってもらうことがマーケティング上のポイントになります。

こういった変化が、あなたが働く業界やあなたの住む地域だけではなく、日本全体で起きようとしているのが、今なのです。

つまり、この変化の波をうまく乗りこなすことが、これから10年、20年と事業を継続していくために不可欠となります。

「過去は未来ではない」、つまり私たちが進んできた道の延長が未来であるとは、限らないということです。

悪い過去の先は悪い未来ではないし、良い過去の先は良い未来でもないということです。未来を変えるには、今何するかによって決定し、未来は、今この瞬間からでも変えられるのです。

商品を売るのではなく、
高くても「買いたい」と思うお客様を育てることが重要。
と著者は語ります。

「若者のモノ離れ」とよく言われますが、
現在は商品・サービスそのものを買うのではなく、
企業が商品・サービスを通じて提供する
価値観や世界観に対して顧客が対価を支払うという、
新しい時代に突入しているということです。

人々の購買動機は、物欲から充実欲へ。

本書は、中小企業の経営者やマーケティング担当者を対象に、
大手企業との価格競争に巻き込まれないために必要な視点を伝授。

これまで対象としてこなかった新たな顧客層の獲得の方法し、
10年後もつきあってもらえるお客様にゼロから育てる手法を、
著者自身が手がけた企業の事例を用いて、
わかりやすく具体的に解説してます。

第2章競争戦略の終焉と創造戦略の幕開け
　集客の目的と方向を明確にする
　日本の変化（1）人口が減っていく
　日本の変化（2）高齢化していく
　日本の変化（3）国のライフサイクルが衰退期に入る
　日本の変化（4）消費ムードが変わる
　新たな創造型マーケティング「ワンオリ（One &Only Marketing）」

第3章買ってもらえる商品価値を創る方法とは？
　お客様に買ってもらえる商品をつくる
　他人の「欲しい」は、作れない
　人は、価値を正しく認識できない
　2つの心理ハードルを越えて価値を伝える
　商品やサービスの”世界観”を売る
　メリット価値

第4章未開拓市場を独占せよ
　お客様をデータ的に捉えるのではなく、”心”に着目する
　未開拓市場を開拓した8つの事例

第5章誰でも簡単に作れる集客の仕組み
　お客様を7段階に分ける
　「未開拓客」を「見込み客」にする方法
　「見込み客」を「お試し客」ににする方法
　「お試し客」を「はじめて客」にする方法
　「はじめて客」を「リピート客」にする方法
　「リピート客」を「顧客」にする方法

第6章全体の仕組みを運用する
　ワンオリを実際に運用するには
　7つの集客マインドセット

　おわりに〜商売の本質〜

10年後もつきあってくれる新規の顧客をゼロから育てるマーケティング

濱田将士（著）
総合法令出版