会社の業績がみるみる伸びる「社員満足(ES)」の鉄則

会社の業績がみるみる伸びる「社員満足(ES)」の鉄則

会社の業績がみるみる伸びる「社員満足(ES)」の鉄則

志田貴史
総合法令出版

スポンサーリンク

本の詳細

どんな業種であれ、資本主義である以上相手が存在します。たとえば「顧客」。この「顧客」に対して、さまざまな努力を重ね、CS(顧客満足)を高める。そんな企業努力はどこでもしていると思います。やり方などは違いますが考え方としてはこの努力を「顧客」ではなく「社員」にも当てはめて戦略的にマネジメントしていくのです。

お客様は、満足すればかけがえのないリピーターになってくれます。またありがたいことに、口コミで紹介もしてくれます。これと同じようにES(社員満足)を高めることで、社員の仕事の生産性を上げたり、会社へのロイヤリティーを上げたりすることができます。結果、必然的にCS(顧客満足)も高まり社員一人当たりの獲得付加価値を上げることができるというわけです。

ESとは、Employee “社員”、Satisfaction “満足” の略語で、社員満足や社員満足度を表す単語として一般的に使用されています。

私たちの会社のみならず、さまざまな企業、行政機関の調査や研究結果から、企業が顧客から高いCS(顧客満足)を獲得するためには、その基盤としてES(社員満足)が不可欠であること、お互いの数値のシンクロが非常に高いことが分かっています。

ESを上げるのには、給与を上げ、待遇を良くすればいいと考える方もいるでしょう。しかし、実際のところそのような施策が有効かどうかは自社の実態を調査してみないと分からない部分が多いのです。

またやっかいなことにこのES(社員満足)は目で見ることがなかなか出来ません。したがってまずES(社員満足)を見えるようにすることが第一ステップになります。このES(社員満足)の見える化については2章で解説したいと思います。またES(社員満足)を構成する要素には先ほどの例にある給与といった金銭報酬以外のものも実は多く含まれており、ES(社員満足)を構成する要素や構造について3章で解説したいと思います。そして4章以降からES(社員満足)を向上させる具体的な解決策について事例を交え紹介していきたいと思っています。

目次

はじめに

1章 なぜ今、ES(社員満足)なのか

やっと注目されてきた、日本のES(社員満足)
 経営は「人」なり
 世界的にみる「ES経営」の代表例
 日本でも普及してきたES経営

就業意識のパラダイム転換
 離職率「七五三現象」の現実
 人間関係や繫がりを求めている若者
 優秀な社員はキャリアデザインを最重要視する
 お金やポストより、自己成長を優先

成熟社会に不可欠なES “社員満足” マネジメント
 ESへの問題意識の高まり
 人の心と時間は、お金では買えない

2章 自社のESを知る!

ES診断のススメ
 ESを「見える化」する
 ES診断の進め方
 ESマネジメントのスケジュール
 ESアンケートの設計

ES診断の分析と広報
 ESポートフォリオ分析
 自社の強みを明らかにする
 診断後の大事なステップ

3章 ESの構造を解き明かす

仕事における満足度とはいったい何か
 人が「働く」動機は何か

ESの構造を解き明かす
 ビジョンへの共感
 マネジメントの適切さ
 参画への充実度
 企業風土の最適さ
 職場環境の快適さ

4章 会社のビジョンでESは向上する

ビジョンの力で社員の心を揺さぶり起こす
 そのビジョンは、社員の心を揺さぶるものか
 3つの視点で経営理念・方針を確率する
 経営理念・方針をレビューし浸透させる

明確な道筋でモチベーションを喚起する
 勝てるシナリオを描き切る
 経営ビジョンとリンクした個人目標

5章 マネジメント力とESを同時に高める

ESを高める “上司” のマネジメントとは
 上司の “EQ” を磨く
 上司のモチベーションをチャージする

こうすればよかった、ESを高める人事のツボ
 人事制度改善の3つのツボ
 人事評価は内容のシンプル性・具体性が大事
 オープンな運用で納得感を醸成する
 「給与水準」の適正チェック

6章 ミッションを与えて、ESを燃え立たせる

「参画」意欲をあげ主体性を引き出す
 仕事のミッション付け
 仕事の達成感を味わわせる

必要なのは、社員の人生を共に考えるスタンス
 社員のキャリア開発の必要性
 キャリア開発支援制度の骨子
 理屈の前に理念ありき

キャリアの複線化で活躍フィールドを広げる
 昇進・昇格だけが評価の明石ではない
 専門職でも評価され活躍できるフィールドを
 独立支援も視野に入れた多様なキャリアパス

キャリア開発支援でロイヤリティーを向上させる
 キャリア開発研究で自己を見つめる機会を提供
 キャリアゴールの共有化で心の距離を近づける
 キャリア面談で質の高いリレーションができる

7章 ESを高めながら、企業風土を改善する

コミュニケーションが飛躍的に向上するしかけ
 仕事の前にチェック・イン
 相互理解がコミュニケーションの決め手となる
 承認報酬は足りているか?

効果的な面談(セッション)の技術
 聞くことは話し手に「報酬」を与えること
 報酬を与えるための聴く準備
 報酬を与えるための聴く手法

健全な組織風土が形成されているか
 メンタルヘルスの現状
 ESとメンタルヘルスの相関
 特効薬は “ソーシャルサポート”
 表彰されることのモチベーション効果
 新卒採用プロジェクトで組織風土が変わる

8章 職場の環境改善は、ESに直結する

女子社員が気にしている職場環境
 スッキリ5Sデー
 席替えは、大人もワクワクさせる

長時間労働から抜け出すシンプルな仕事術
 時間目標の設定で残業削減
 ゴールの明確化で生産性UP
 リフレッシュ休暇

9章 明日から始める、希望のある職場

ESをより確かなものにするために
 PDCA
 口コミ・紹介で採用できる企業を目指す

企業と社員の信頼残高
 信頼残高
 社員が大切にしたい会社

おわりに

 
会社の業績がみるみる伸びる「社員満足(ES)」の鉄則

会社の業績がみるみる伸びる「社員満足(ES)」の鉄則

志田貴史
総合法令出版

タイトルとURLをコピーしました